海外旅行の通信費、実際いくらかかっている?
海外旅行中のスマホ通信費は、気づかないうちに旅行予算を圧迫しています。総務省の調査によると、日本人の海外旅行者の約6割が通信費に不満を感じており、特にキャリアのローミング料金の高さが主な原因です。国際電気通信連合(ITU)の2025年レポートでは、日本の主要キャリアの海外ローミング料金は先進国の中でも依然として高水準にあると指摘されています。
正直に言うと、キャリアの海外ローミングをそのまま使うのは、もったいない選択肢です。2026年現在の主要キャリアの料金はこんな感じです。
- ドコモ: 海外1dayパケ(24時間定額)980円〜(対象国限定)
- au: 世界データ定額(24時間)980円〜(対象国限定)
- ソフトバンク: 海外パケットし放題 最大2,980円/日
- ahamo: 20GB無料(15日間)、ただし超過後は速度制限
7日間のハワイ旅行でドコモの海外1dayパケを使うと、それだけで約6,860円。食事1〜2回分が飛んでいく計算です。
そこで注目したいのが「クレジットカードの特典×eSIM」という組み合わせ戦略です。クレジットカードで旅行保険や空港ラウンジアクセスをカバーしながら、通信はeSIMで安く済ませる——これが2026年の賢い旅行者の標準スタイルになりつつあります。
クレジットカードの海外特典とeSIMはなぜ相性がいい?
クレジットカードとeSIMは、カバーする領域がまったく異なるため、組み合わせることで旅行コスト全体を効率よく削減できます。クレジットカードは旅行保険・ポイント還元・空港サービスを担い、eSIMはデータ通信費を担う——それぞれの強みを活かした分業です。
クレジットカードが海外旅行でカバーする3つの領域
① 海外旅行傷害保険
多くの上位クレジットカードには、自動付帯または利用付帯の海外旅行保険が含まれています。別途旅行保険に加入する必要がなくなるため、保険料を節約できます。
主要カードの保険内容の目安(2026年時点):
| カード | 傷害死亡・後遺障害 | 疾病治療 | 携行品損害 | 自動/利用付帯 |
|---|---|---|---|---|
| 楽天プレミアムカード | 最高5,000万円 | 最高300万円 | 最高50万円 | 自動付帯 |
| エポスカード | 最高500万円 | 最高270万円 | なし | 自動付帯 |
| 三井住友カード(ゴールド) | 最高1億円 | 最高300万円 | 最高50万円 | 利用付帯 |
| JCBゴールド | 最高1億円 | 最高300万円 | 最高50万円 | 利用付帯 |
※利用付帯の場合、旅行代金や航空券をそのカードで決済することが条件です。
② 海外でのポイント還元・為替優遇
海外での買い物にクレジットカードを使うと、現地通貨に両替するより有利なレートで決済できる場合があります。また、海外利用分のポイントが2〜3倍になるカードも多く、通信費以外の旅行コスト全体を下げられます。
③ 空港ラウンジ・WiFiスポットアクセス
プラチナやゴールドクラスのカードには、空港ラウンジ無料利用特典が付いているものがあります。出発前や乗り継ぎ時に無料WiFiを使えるため、eSIMのデータを節約できます。
eSIMとキャリアローミング、どっちが安い?
結論から言うと、ほとんどのケースでeSIMの方が安くなります。特に旅行期間が3日以上になると差が顕著です。ただし、ahamoユーザーは例外的なケースがあるので、自分のキャリア契約をまず確認してください。
主要な通信手段の料金比較(2026年版)
海外旅行のデータ通信手段を徹底比較:eSIM vs WiFiレンタル vs ローミングでも詳しく解説していますが、ここでは通信費の節約という観点から整理します。
| 通信手段 | 7日間の概算コスト | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ドコモ/au 海外定額 | 約6,860円(980円×7日) | 設定不要 | 高い、対象国限定 |
| ソフトバンク 海外パケ | 最大20,860円(2,980円×7日) | 設定不要 | 非常に高い |
| ahamo(20GB) | 0円(追加料金なし) | 追加費用なし | 15日超過で速度制限、ahamo契約が必要 |
| WiFiレンタル | 2,100〜10,500円(300〜1,500円×7日) | 複数台で共有可能 | 持ち歩き必要、充電管理、受取・返却の手間 |
| eSIM(タビシム) | ¥890〜(プランによる) | 安い、即時開通、SIM交換不要 | eSIM対応端末が必要 |
ahamoユーザーへの注意点: ahamoは追加料金なしで20GBまで海外データ通信が使えるのは魅力的です。ただし、15日を超える旅行では速度制限がかかります。また、ahamo以外のキャリアを使っている方、または20GBでは足りない旅行者にはeSIMが最適解です。
海外でスマホ代を節約する完全ガイド:eSIM・ahamo・WiFiレンタル徹底比較では、さらに詳しいシミュレーションを紹介しています。
eSIMとは?仕組みと使い方を簡単に説明
eSIMとは、スマートフォンに内蔵された書き換え可能なSIMチップのことです。物理的なSIMカードを差し替えることなく、QRコードをスキャンするだけで新しい通信プランを追加できます。
GSMAの2025年レポートによると、世界のeSIM対応デバイスは2025年末時点で30億台を超えたとされており、iPhone 15シリーズ以降、Galaxy S23以降、Google Pixel 7以降など、現行の主要スマートフォンはほぼすべてeSIMに対応しています。
eSIMが海外旅行に向いている理由
- 日本の電話番号をそのまま維持: デュアルSIM機能で、日本のSIMはそのままにデータ通信だけeSIMに切り替えられます。LINEの着信も普通に受けられます
- 現地到着前に設定完了: 出発前に自宅でQRコードを読み込んでおけば、空港に着いた瞬間からネットが使えます
- SIMカードの紛失リスクゼロ: 物理SIMを無くす心配がありません
eSIMとは何か、基本から知りたい方はこちらをご覧ください。eSIMの設定手順についてはeSIM設定ガイドで詳しく解説しています。
クレジットカード×eSIMの節約術:具体的な組み合わせ方
クレジットカードとeSIMを組み合わせた節約は、「保険・ポイント・通信費」の3軸で考えると整理しやすいです。それぞれの役割を明確にして、重複するコストを排除するのがポイントです。
ステップ1:クレジットカードで旅行保険をカバーする
旅行保険を別途購入している方は、まずクレジットカードの付帯保険を確認してください。多くの場合、ゴールドカード以上であれば十分なカバレッジがあります。
保険を最大化するコツ:
- 航空券や旅行代金を保険付きクレジットカードで決済する(利用付帯の場合)
- 複数カードの保険を「合算」できる場合がある(疾病治療費など)
- 家族カードでも保険が適用されるか確認する
ステップ2:eSIMで通信費を最小化する
旅行の日数と用途に合わせてeSIMプランを選びます。
海外旅行のデータ通信量の目安を参考に、自分の使い方を把握しておくと選びやすいです。
データ使用量の目安(1日あたり):
- 地図(Googleマップ)中心: 200〜300MB
- SNS・写真投稿あり: 500MB〜1GB
- 動画視聴あり: 2GB以上
7日間の旅行なら3〜5GBあれば十分なケースが多く、タビシムのeSIMなら¥890程度から選べます。
ステップ3:クレジットカードのポイントをeSIM購入に活用する
eSIMの購入代金をポイント還元率の高いクレジットカードで決済することで、実質的なコストをさらに下げられます。
- 楽天カード: 100円につき1ポイント(楽天市場なら最大3倍)
- リクルートカード: 1.2%還元(業界最高水準クラス)
- PayPayカード: PayPay残高に還元
ステップ4:空港では無料WiFiとラウンジを活用する
出発前・乗り継ぎ時は空港の無料WiFiやラウンジWiFiを使い、eSIMのデータを節約します。特に長時間の乗り継ぎがある場合は、ラウンジWiFiで動画をダウンロードしておくと機内でも楽しめます。
旅行先別・eSIM節約シミュレーション
目的地ごとに、クレジットカード+eSIMの組み合わせでどれだけ節約できるか試算してみました。
ハワイ(7泊8日)の場合
| 項目 | ローミング利用 | クレカ+eSIM活用 |
|---|---|---|
| 通信費(8日間) | 約7,840円(ドコモ980円×8日) | 約1,200円〜(eSIM 5GBプラン) |
| 旅行保険 | 別途2,000〜5,000円 | ¥0(クレカ付帯保険で対応) |
| 合計目安 | 約10,000〜13,000円 | 約1,200〜2,000円 |
| 節約額 | — | 約8,000〜11,000円 |
ヨーロッパ(10泊11日)の場合
ヨーロッパは複数国を周遊するケースが多く、国をまたぐたびにローミング料金が発生するリスクがあります。タビシムのヨーロッパ向けeSIMなら複数国をまとめてカバーするプランも選べます。
| 項目 | ローミング利用 | クレカ+eSIM活用 |
|---|---|---|
| 通信費(11日間) | 約10,780円(ドコモ980円×11日) | 約1,500〜2,500円(10GBプラン) |
| 旅行保険 | 別途3,000〜8,000円 | ¥0(クレカ付帯保険で対応) |
| 合計目安 | 約14,000〜19,000円 | 約1,500〜3,000円 |
| 節約額 | — | 約11,000〜16,000円 |
アジア(5泊6日)の場合
韓国・台湾・タイなどアジア近隣は旅行者も多く、eSIMの選択肢も豊富です。
| 項目 | ローミング利用 | クレカ+eSIM活用 |
|---|---|---|
| 通信費(6日間) | 約5,880円(ドコモ980円×6日) | 約890〜1,500円(3〜5GBプラン) |
| 旅行保険 | 別途1,000〜3,000円 | ¥0(クレカ付帯保険で対応) |
| 合計目安 | 約7,000〜9,000円 | 約890〜2,000円 |
| 節約額 | — | 約5,000〜7,000円 |
eSIM選びで気をつけるべきポイントは?
eSIMを選ぶ際には、価格だけでなく通信品質・対応端末・サポート体制も確認が必要です。安さだけを追いかけると、現地で繋がらないというトラブルになりかねません。
チェックリスト:eSIM選びの5つのポイント
① 対応端末の確認
eSIMを使うには、スマートフォンがeSIMに対応している必要があります。eSIM対応機種の一覧で事前に確認しておきましょう。iPhone 15/16シリーズ、Galaxy S23/S24シリーズ、Google Pixel 7/8/9シリーズなどは対応しています。
② データ容量と有効期限
「3GB/7日間」「5GB/15日間」など、容量と有効期限の組み合わせを旅行日程に合わせて選びます。データを使い切ったあとどうなるか(速度制限か切断か)も確認しておくと安心です。
データ通信量の目安と選び方を参考に、自分に合ったプランを見つけてください。
③ 現地のネットワーク品質
eSIMプロバイダーによって、接続する現地キャリアが異なります。現地の主要ネットワークに対応しているか確認しましょう。タビシムは各国の主要ネットワークに接続し、安定した通信品質を提供しています。
④ サポート言語
現地でトラブルが起きたとき、日本語でサポートを受けられるかどうかは重要です。タビシムは日本語カスタマーサポートを提供しているため、英語が苦手な方でも安心して使えます。
⑤ 決済通貨
円建てで決済できるかどうかも確認ポイントです。ドル建て・ユーロ建ての場合、為替レートの変動で実際の支払額が変わります。タビシムは円(¥)決済に対応しています。
他のeSIMサービスとの比較は?
正直なところ、eSIM市場には多くの選択肢があります。Airalo、Holafly、trifaなど、海外でも人気のサービスがあり、プランによってはタビシムより安い場合もあります。
| サービス | 特徴 | サポート言語 | 決済通貨 |
|---|---|---|---|
| タビシム | 日本語対応、円決済、シンプルな設定 | 日本語 | 円(¥) |
| Airalo | 世界最大級の品揃え、英語中心 | 英語など | ドル($) |
| Holafly | 無制限プランが豊富 | 英語・スペイン語など | ドル($) |
| trifa | 日本向けサービス | 日本語 | 円(¥) |
タビシムが向いている方:
- 日本語サポートが必要な方
- 円決済で管理したい方
- 初めてeSIMを使う方
- シンプルな設定プロセスを求める方
他サービスが向いている方:
- とにかく最安値を求める方(Airaloなどの方が安いプランもあります)
- 無制限プランが必要な方(Holaflyが強い)
nanoSIMとeSIMの違いや選び方も参考にしながら、自分に合った選択をしてください。
海外旅行でeSIMを初めて使う方へ:設定の流れ
eSIMの設定は、思っているよりずっと簡単です。基本的にはQRコードを読み込むだけで完了します。
iPhone(iOS 17以降)の設定手順
- タビシムのウェブサイトでプランを購入する
- メールで届いたQRコードを確認する
- 「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」をタップ
- QRコードをカメラで読み込む
- eSIMがインストールされ、旅行先でオンにするだけ
Android(Galaxy/Pixel等)の設定手順
機種によって多少異なりますが、基本的な流れは同じです。「設定」→「接続」または「ネットワークとインターネット」→「SIMカード」→「eSIMを追加」の順で進み、QRコードを読み込みます。
詳しい手順はeSIM設定ガイド(iPhone・Android対応)をご覧ください。
重要なポイント:
- QRコードの読み込みはWiFi環境下で行うこと
- eSIMのインストールは出発前に済ませておくこと
- 現地到着後、eSIMをオンにするだけで使えます
よくある失敗パターンと対策
海外旅行の通信費節約でよくある失敗をまとめました。事前に知っておくことで、現地でのトラブルを防げます。
失敗1:ローミングをオフにし忘れる
eSIMを使っていても、キャリアのローミング設定がオンになっていると、意図せずローミング料金が発生することがあります。出発前に「データローミング」の設定を確認しましょう。
失敗2:データ容量を過小見積もりする
「3日間だから1GBで十分」と思っていたのに、Googleマップを多用したら1日で使い切ってしまった——というケースは珍しくありません。旅行スタイル別のデータ使用量の目安を参考に、少し余裕を持ったプランを選ぶのが賢明です。
失敗3:クレジットカードの付帯保険の条件を確認していない
「自動付帯だと思っていたら利用付帯だった」というケースも多いです。旅行前に必ずカード会社のウェブサイトで保険の条件を確認し、必要であれば航空券や宿泊費をそのカードで決済しておきましょう。
失敗4:現地でeSIMを設定しようとする
eSIMのインストールにはWiFi接続が必要な場合があります。現地に着いてから設定しようとすると、WiFiが見つからず立ち往生することも。必ず出発前に自宅やオフィスのWiFiで設定を完了させておきましょう。
2026年の海外旅行通信費節約まとめ
クレジットカードとeSIMの組み合わせは、2026年の海外旅行で通信費を節約するための最も効率的な方法です。旅行保険・ポイント・通信費の3つをそれぞれ最適化することで、1回の旅行で数千円〜1万円以上の節約が可能です。
まとめると:
- 通信費: eSIMでキャリアローミングの数分の1に抑える
- 旅行保険: クレジットカード付帯保険を活用して別途加入を不要にする
- ポイント還元: eSIM購入もカード決済でポイントを獲得する
- 空港: ラウンジWiFiでeSIMのデータを節約する
初めてeSIMを使う方はeSIMを初めて使う完全ガイドも参考にしてみてください。旅行先が決まったら、タビシムのeSIMプランで通信費の見積もりをしてみることをおすすめします。
FAQ
クレジットカードの付帯保険があればeSIM代も補償される?
クレジットカードの海外旅行保険は、傷害・疾病・携行品損害などをカバーするものです。eSIMの購入費用そのものは保険の対象外ですが、旅行中にスマートフォンが盗難・破損した場合は携行品損害として補償される場合があります。カードの約款を事前に確認しておきましょう。
eSIMとクレジットカードのポイント、どちらで決済するのがお得?
eSIMの購入はポイント還元率の高いクレジットカードで決済するのが最もお得です。楽天カードやリクルートカードなど還元率1%以上のカードを使えば、eSIM代の一部がポイントとして戻ってきます。円決済できるタビシムなら、為替レートを気にせず正確なポイント計算ができます。
ahamoユーザーはeSIMを使う必要がある?
ahamoは追加料金なしで海外20GBまで使えるため、15日以内の旅行で20GBに収まる方はahamoのまま使うのが最もシンプルです。ただし、15日を超える長期旅行、20GBでは足りない旅行、またはahamo以外のキャリアを使っている方にはeSIMが適しています。
eSIMは何日前に購入・設定すればいい?
出発の1〜3日前までに購入・設定を完了させておくのがおすすめです。QRコードの読み込みはWiFi環境が必要なため、自宅や職場で余裕を持って行いましょう。当日の空港での設定は、WiFiが混雑していたり焦ってしまったりするためおすすめしません。
eSIMを使っていても日本の電話番号で着信できる?
はい、デュアルSIM対応のスマートフォンであれば、日本のSIM(音声通話用)とeSIM(データ通信用)を同時に使えます。日本への電話の着信・発信は日本のSIMで行い、データ通信はeSIMで行うという使い分けが可能です。LINEの通知なども通常通り受け取れます。
海外でeSIMのデータを使い切ったらどうなる?
プロバイダーによって異なりますが、タビシムの場合はデータを使い切ると通信が停止します(速度制限ではなく切断)。追加データが必要な場合は、WiFi環境下でタビシムのウェブサイトから追加購入できます。旅行前に余裕を持ったデータ量を選ぶか、大容量プランを選ぶのがおすすめです。
クレジットカードの海外旅行保険、自動付帯と利用付帯の違いは?
自動付帯はカードを持っているだけで保険が適用されます。利用付帯は、旅行代金・航空券・ホテル代などをそのカードで決済することが条件です。利用付帯のカードを持っている方は、旅行の予約時に必ずそのカードで支払いを済ませておきましょう。条件を満たしていないと現地でのトラブル時に保険が使えません。
eSIMは複数の国をまとめてカバーできる?
はい、リージョナルプラン(地域プラン)を選べば複数国をまとめてカバーできます。ヨーロッパ周遊やアジア複数国訪問の場合は、国ごとに別々のeSIMを購入するより、地域プランの方が便利でコストも抑えられることが多いです。タビシムでもアジア向けやヨーロッパ向けの地域プランを提供しています。






