eSIMって何?物理SIMとどう違うの?
eSIMとは、スマートフォンに最初から内蔵されている電子SIMのことです。従来の物理SIMカードを抜き差しする必要がなく、QRコードを読み取るだけで通信プロファイルをダウンロードして使い始められます。eSIMの仕組みについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
物理SIMとeSIMの主な違いは以下のとおりです。
| 比較項目 | 物理SIM | eSIM |
|---|---|---|
| 入手方法 | 空港・現地店舗で購入 | オンラインで購入・即時ダウンロード |
| 設定方法 | SIMを差し替える | QRコードを読み取る |
| 日本番号 | 使用中は日本番号が使えない | デュアルSIMで日本番号を維持 |
| 紛失リスク | あり | なし(内蔵型) |
| 複数国対応 | 1枚1国が基本 | 1プロファイルで複数国対応も可能 |
GSMA(国際移動体通信事業者協会)の2024年レポートによると、eSIM対応デバイスの世界出荷台数は2023年に約25億台を超え、2027年には主要スマートフォンの大半がeSIM標準搭載になると予測されています。スマートフォンの標準機能として急速に普及しているのです。
自分のスマホはeSIM対応?確認方法は?
eSIMが使えるかどうかは、機種によって異なります。一般的に2018年以降に発売されたiPhone(iPhone XS以降)、Samsung Galaxy S20以降、Google Pixel 3以降などが対応しています。eSIM対応機種の完全リストで自分のスマホが使えるか確認しておきましょう。
iPhoneで確認する方法
- 「設定」→「一般」→「情報」を開く
- 「利用可能なeSIM」または「EID」という項目が表示されていればeSIM対応
Androidで確認する方法
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」を開く
- 「eSIMを追加」または「SIMを追加」というオプションが表示されればOK
注意が必要なケース
- SIMロック端末: 2021年10月以降に日本で購入した端末はSIMフリー義務化されているため問題なし。それ以前の端末はキャリアでSIMロック解除が必要な場合があります
- eSIMスロットが1つの機種: すでに国内キャリアのeSIMを使っている場合、物理SIMスロットとの組み合わせを確認してください
eSIMはどこで、いつ買えばいい?
eSIMはオンラインで購入し、QRコードをメールで受け取る形が主流です。eSIMの購入場所と失敗しない買い方でも詳しく解説していますが、基本的には出発の1〜3日前に購入するのがベストタイミングです。
購入から設定まで、大まかな流れはこうなります。
- eSIMプロバイダーのウェブサイトまたはアプリで目的地・プランを選択
- 決済(タビシムは円決済対応)
- QRコードがメールで届く
- 出発前にWi-Fi環境でQRコードを読み取り、プロファイルをインストール
- 現地に着いたらeSIMを有効化してデータ通信スタート
eSIMをいつ買うべきか迷っている方は、出発前日までに購入・設定を済ませておくのが安心です。到着直後から使えるので、空港でSIMカードを探して列に並ぶ必要がなくなります。
現地到着後の購入は可能?
技術的には可能ですが、現地でWi-Fiに接続してからQRコードを読み取る必要があります。空港のWi-Fiを使えばできますが、接続が不安定だったり、セキュリティリスクがあったりするため、日本にいるうちに設定しておくのをおすすめします。
eSIMの設定方法は?(iPhone・Android別の手順)
設定は思っているより簡単です。QRコードを読み取るだけで、多くの場合5分以内に完了します。eSIM設定の詳細ガイドに機種別の詳しい手順をまとめていますが、ここでは基本的な流れを説明します。
iPhoneでのeSIM設定手順
- **「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」**をタップ
- カメラが起動するので、QRコードを読み取る
- 「モバイル通信プランを追加」の確認画面で「続ける」
- eSIMのラベル名を設定(例:「海外データ」)
- デフォルト回線の設定(データ通信をeSIMに設定、音声通話は日本の番号のまま)
- インストール完了
AndroidでのeSIM設定手順(Google Pixel / Samsung Galaxy)
- **「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加」**をタップ
- QRコードをスキャン
- プランの確認画面で「有効化」
- データ通信に使うSIMとしてeSIMを選択
設定時によくあるトラブルと解決法
- QRコードが読み取れない: 画面の明るさを最大にする、QRコードを印刷して試す
- 「このeSIMは使用できません」と表示される: SIMロックが解除されているか確認。キャリアに問い合わせを
- プロファイルのダウンロードが途中で止まる: Wi-Fi接続が安定しているか確認し、再試行
eSIMと国内キャリアのローミング、どちらが安い?
正直に比較します。キャリアのローミングは確かに便利ですが、料金面では大きな差があります。以下の表は2026年時点の主な選択肢をまとめたものです(料金は変動する場合があります)。
| 方法 | 料金の目安 | 7日間の概算 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ドコモ 海外1dayパケ | 980円/日(対象国) | 約6,860円 | 設定不要、使い慣れた回線 |
| au 海外データ定額 | 980円/日(対象国) | 約6,860円 | au回線そのまま |
| ソフトバンク 海外パケットし放題 | 最大2,980円/日 | 最大20,860円 | 上限あり、高め |
| ahamo(海外ローミング) | 月額2,970円に含む(20GB/15日間) | 追加料金なし※ | ahamo契約者限定 |
| WiFiルーターレンタル | 300〜1,500円/日 + 手数料 | 約2,100〜10,500円 | バッテリー管理が必要 |
| タビシム eSIM | プランによる(¥890〜) | 目的地・容量次第 | 日本語サポート、円決済 |
※ahamoは15日を超えると速度制限(最大128kbps)になります。また、ahamo以外のキャリアを使っている方には適用されません。
eSIMとローミングの詳細比較も参考にしてください。
ahamoユーザーはeSIMが不要?
ahamoの海外ローミングは20GBまで追加料金なし(15日間)という強力なプランです。短期旅行でahamoユーザーなら確かに魅力的な選択肢です。ただし注意点があります。
- 15日を超える旅行では速度が128kbpsに制限される(動画視聴・地図ナビはほぼ不可)
- 20GBを超える使用も速度制限の対象
- 長期滞在・ワーキングホリデーには向かない
- ahamo以外のキャリア(ドコモ本契約、au、ソフトバンク)ユーザーは対象外
15日以上の旅行や、ahamoを契約していない方、または大容量データが必要な方にはeSIMが最適解です。
どのくらいのデータ容量が必要?プランの選び方は?
必要なデータ量は旅行スタイルによって大きく異なります。海外旅行のデータ通信量の目安を参考に、自分の使い方に合ったプランを選びましょう。
用途別データ使用量の目安
| 用途 | 1日あたりの目安 |
|---|---|
| 地図ナビ(Googleマップ) | 約30〜50MB |
| SNS閲覧・投稿(Instagram等) | 約100〜300MB |
| 動画視聴(YouTube 標準画質) | 約700MB/時間 |
| LINE・WhatsApp通話 | 約10〜15MB/分 |
| ウェブ閲覧・メール | 約50〜100MB |
旅行スタイル別おすすめ容量
- ライトユーザー(地図・メインSNSのみ): 1日あたり300〜500MB → 7日間で3GBプランが目安
- スタンダード(SNS・動画を少し): 1日あたり1GB → 7日間で7〜10GBプラン
- ヘビーユーザー(動画・テレワーク): 1日あたり2GB以上 → 無制限プランも検討
データ容量の詳細な選び方では、目的地別の通信環境も含めて解説しています。
現地でeSIMを使うときの注意点は?
現地到着後、eSIMを有効化する手順と注意点を確認しておきましょう。正しく設定していれば、飛行機を降りた瞬間から接続できます。
現地での有効化手順
- 機内モードをオフにする
- 「設定」→「モバイル通信」でeSIMのプランがオンになっているか確認
- データ通信に使うSIMとしてeSIMが選択されているか確認
- ブラウザで任意のサイトにアクセスして接続確認
データローミングをオンにするのを忘れずに
eSIMを使う場合、「データローミング」の設定をオンにする必要があります。
- iPhone: 「設定」→「モバイル通信」→eSIMのプランを選択→「データローミング」をオン
- Android: 「設定」→「ネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「データローミング」をオン
この設定を忘れると、現地でデータ通信ができないためご注意ください。
日本の番号(メインSIM)の扱い
デュアルSIM設定では、日本のSIMはそのまま維持されます。ただし、日本のキャリア回線での通話着信や国際SMSには料金が発生する場合があります。設定で「音声通話・SMS:日本SIM、データ通信:eSIM」と明確に分けておくと安心です。
データを使い切ったらどうなる?追加購入はできる?
eSIMのデータを使い切ると、通常はデータ通信が停止します(速度制限ではなく完全停止)。タビシムのeSIMは、追加データの購入が可能なプランもあります。
データ追加の方法
- タビシムのアプリまたはウェブサイトにログイン
- 「データを追加」または「プランを延長」を選択
- 決済完了後、数分以内に追加データが有効化
旅行中にデータが足りなくなりそうな場合は、余裕を持って追加購入するか、最初から大きめのプランを選ぶのがおすすめです。旅行中のデータ使用量の管理方法も参考にしてください。
eSIMを使うメリット・デメリットを正直に教えて
どんな技術にも長所と短所があります。eSIMが自分に向いているかどうか、海外旅行でeSIMは本当に必要かという観点で整理しておきましょう。
eSIMのメリット
- コスト削減: キャリアの日額ローミングと比べて大幅に安い場合が多い
- 即時開通: QRコードを読み取るだけ。空港でSIMを探す時間が不要
- デュアルSIM: 日本の番号を維持しながら海外データ通信が可能
- 物理SIM紛失リスクなし: 小さなSIMカードを失くす心配がない
- 複数国対応プラン: ヨーロッパ周遊など複数国をカバーするプランも存在
- 環境への配慮: プラスチックカードのゴミが出ない
eSIMのデメリット・注意点
- 対応機種が必要: 古い機種やeSIM非対応端末では使えない
- 初期設定が必要: Wi-Fi環境でのQRコード読み取りが必須
- データ専用: 多くのeSIMプランは通話・SMSに非対応(LINEやWhatsAppは使用可能)
- 一部の国・地域では利用制限: 中国本土など、eSIMの使用が制限される地域もある
- プロファイルの管理: 複数のeSIMプロファイルを管理する手間がある
総合的に見ると、eSIM対応スマートフォンを持っている旅行者にとって、デメリットよりメリットが大きいケースがほとんどです。
主要プロバイダーの比較:タビシム・Airalo・Holafly
正直に比較します。タビシムが常に最安とは限りませんが、それぞれに強みがあります。
| プロバイダー | 日本語サポート | 決済通貨 | プランの特徴 |
|---|---|---|---|
| タビシム | ◎ 日本語対応 | 円(¥) | 日本人向け設計、シンプルな設定 |
| Airalo | △ 英語中心 | USD/カード | 世界最大級の品揃え、安価なプランも |
| Holafly | △ 英語中心 | USD/EUR | 無制限プランが充実 |
タビシムの強みは日本語サポートと円決済です。初めてeSIMを使う方や、英語に不安がある方、サポートを日本語で受けたい方には特に向いています。Airaloはプランの種類が豊富で、安価なオプションを探したい方に人気です。Holaflyは無制限プランが多く、大量のデータを使う旅行者に支持されています。
春休み・GWの海外旅行準備チェックリストにも、eSIM選びのポイントをまとめていますので参考にしてください。
目的地別:eSIMが特に便利な旅行先は?
eSIMは世界200以上の国と地域で使えますが、特に利便性が高い目的地があります。
アジア方面
韓国・台湾・タイ・シンガポール・フィリピン・インドネシアなど、日本から人気の渡航先はほぼすべてカバーしています。アジアは複数国を周遊する旅行も多いため、マルチカントリープランが特に便利です。
ハワイ・グアム
日本人に人気のリゾート地。ハワイのeSIM完全ガイドでは現地での使い方も詳しく解説しています。
ヨーロッパ方面
EU圏内を複数国周遊する旅行者には、ヨーロッパ全域をカバーするeSIMプランが特に便利です。1枚のeSIMでフランス・イタリア・スペインなどを移動できます。
FAQ
eSIMは1台のスマホに何枚まで入れられますか?
iPhoneは最大8枚のeSIMプロファイルを保存でき、同時に2枚まで有効化できます(機種によって異なります)。Androidも機種によりますが、複数のeSIMプロファイルを保存・切り替えることが可能です。旅行先ごとにプロファイルを保存しておき、必要に応じて切り替えるという使い方もできます。
eSIMを設定したら日本の電話番号は使えなくなりますか?
いいえ、使えます。eSIMと物理SIM(日本のキャリア)を同時に使うデュアルSIM設定が可能です。データ通信はeSIM、音声通話・SMSは日本の番号という使い分けができます。ただし、海外で日本の番号に着信した場合は国際転送料金が発生する場合があるため、設定を確認しておきましょう。
eSIMは何日前に購入・設定すればいいですか?
出発の1〜3日前が理想的です。購入後すぐにQRコードが届くため、当日購入も技術的には可能ですが、設定トラブルが起きた場合に対処する時間がなくなります。余裕を持って事前に設定し、接続確認まで済ませておくと安心です。
現地でeSIMのデータを使い切ったらどうなりますか?
データを使い切ると通信が停止します(多くの場合、速度制限ではなく完全停止)。タビシムのアプリまたはウェブサイトから追加データを購入すると、数分以内に復旧します。長めの旅行や大量にデータを使う予定がある場合は、最初から大容量プランを選ぶか、無制限プランを検討してください。
eSIMは機種変更したらどうなりますか?
eSIMプロファイルは端末に紐づいているため、機種変更すると基本的に使えなくなります。旅行前に機種変更を予定している場合は、新しい端末でeSIMを購入・設定してください。なお、iPhoneのeSIM転送機能(iPhone間のみ)で一部のプロファイルを移行できる場合もありますが、旅行用eSIMは対象外のことが多いため確認が必要です。
中国や一部の国でeSIMは使えますか?
中国本土ではeSIMの利用に制限があり、一般的な海外eSIMは使えない場合がほとんどです。また、中国ではGoogleマップやLINEなどのサービスも制限されています。中国旅行の場合は、中国本土対応の専用プランや、現地SIMの利用を検討してください。その他、一部の国・地域でもeSIMの利用に制限がある場合があります。
iPhoneとAndroidでeSIMの設定に違いはありますか?
基本的な手順(QRコードを読み取ってプロファイルをインストールする)は同じですが、メニューの場所やラベルが異なります。iPhoneは「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」、AndroidはメーカーによってUIが異なりますが「設定」→「ネットワーク」→「SIM管理」などから追加できます。eSIM設定の詳細ガイドに機種別の手順を詳しく掲載しています。
WiFiレンタルとeSIM、どちらがおすすめですか?
一人旅や少人数の旅行ならeSIMが便利です。WiFiレンタルはバッテリーを別途管理する必要があり、受け取り・返却の手間もかかります。一方、スマートフォンがeSIM非対応の場合や、複数人でひとつの回線を共有したい場合はWiFiレンタルが向いています。費用面では、eSIMの方が安くなるケースが多いです。






