SIMロックとは何か?なぜ解除が必要なの?
SIMロックとは、スマートフォンを販売したキャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)以外のSIMカードやeSIMが使えないよう、端末に設定された制限のことです。海外旅行で現地SIMやeSIMを使いたい場合、SIMロックがかかったままだと「SIMが認識されない」「圏外になる」といったトラブルが起きます。
総務省の指針により、2021年10月1日以降に販売された新品のiPhoneはSIMロックなし(SIMフリー)で出荷されています(総務省 モバイル市場の公正な競争環境の整備)。つまり、最近キャリアで購入したiPhoneはそもそも解除不要なケースがほとんどです。
一方、2021年9月以前に購入した端末や、中古市場で入手したiPhoneはSIMロックがかかっている可能性があります。海外でeSIMを使いたい、格安SIM(MVNO)に乗り換えたい、という場合は、まず自分のiPhoneがSIMロックされているかどうかを確認するところから始めましょう。
自分のiPhoneがSIMロックされているか確認する方法は?
SIMロックの有無は、iPhoneの設定画面から数秒で確認できます。わざわざキャリアショップに行く必要はありません。
設定画面から確認する(最も簡単)
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 画面を下にスクロールして「SIMロック」の項目を探す
ここに「SIMロックなし」と表示されていれば、すでにSIMフリー状態です。「SIMロック: ○○(キャリア名)」と表示されている場合は、そのキャリアのSIMしか使えない状態です。
注意点: iOS 16以降では「SIMロック」の表示項目が見当たらないケースがあります。その場合は「キャリア設定アップデート」の有無や、後述する各キャリアのマイページで確認するのが確実です。
各キャリアのマイページで確認する
- ドコモ: My docomo → 契約内容の確認
- au: My au → 契約情報
- ソフトバンク: My SoftBank → 端末・SIM情報
いずれもログイン後、端末情報の項目にSIMロック状態が表示されます。
SIMロック解除の条件と注意点は?
解除できる端末には条件があります。「買ったばかりなのに解除できない」というトラブルを避けるために、事前に確認しておきましょう。
共通の解除条件(2026年時点)
- ドコモ: 購入から100日以上経過(クレジットカード一括払いの場合は即日解除可)
- au: 購入から101日以上経過(一括払いは即日)
- ソフトバンク: 購入から101日以上経過(一括払いは即日)
ただし、2021年10月以降に購入した新品iPhoneはそもそもSIMロックがかかっていないため、解除手続き自体が不要です。
解除できないケース
- 料金の未払いがある場合
- 分割払いの残債が残っている場合(キャリアによって異なる)
- 盗難・紛失端末として登録されている場合
支払い状況に問題がなければ、ほとんどのiPhoneは条件を満たすと無料で解除できます。
ドコモのSIMロック解除手順
ドコモのSIMロック解除は、オンライン(My docomo)から手続きするのが最速です。店頭での手続きも可能ですが、事務手数料として**3,300円(税込)**がかかるため、オンラインを強くおすすめします。
オンライン解除の手順
- My docomo にアクセスしてログイン
- 「SIMロック解除」のメニューを選択
- 解除する端末のIMEI番号を入力(「設定」→「一般」→「情報」で確認可)
- 内容を確認して申請完了
申請後、即時〜数時間以内に解除が反映されます。iPhoneを再起動すると設定が適用されます。
IMEI番号の確認方法
IMEIはiPhoneのシリアル番号に相当する固有の識別番号です。
- 「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI」
- iPhoneのSIMトレイ(物理SIMの場合)に記載
- iPhone本体の背面(古いモデル)
auのSIMロック解除手順
auもオンライン(My au)からの申請が無料で、店頭申請は**3,300円(税込)**の手数料がかかります。
オンライン解除の手順
- My au にログイン
- 「SIMロック解除」を選択
- 対象端末とIMEI番号を確認・入力
- 申請完了
auの場合、解除完了後にiTunesまたはFinderへの接続が必要なケースがあります。Wi-Fi環境下でiPhoneをMacまたはWindowsに接続し、「アップデートを確認」を実行することで解除が完全に反映されます。
ソフトバンクのSIMロック解除手順
ソフトバンクのオンライン申請も無料です(店頭は3,300円(税込))。
オンライン解除の手順
- My SoftBank にログイン
- 「SIMロック解除」のページへ移動
- IMEI番号を入力して申請
- 完了メールを受信後、iPhoneを再起動
ソフトバンクも、解除後はiPhoneを再起動するか、新しいSIM/eSIMを挿入・設定することで変更が反映されます。
SIMロック解除後にeSIMは使えるの?
SIMロックを解除したiPhoneは、他社のSIMカードやeSIMが自由に使えるようになります。海外旅行でeSIMを活用したい方にとって、SIMロック解除は事実上の「前提条件」です。
eSIMとは何か?基本から理解するでも解説していますが、eSIMはQRコードをスキャンするだけで開通できる次世代のSIM技術。物理SIMカードの差し替えなしに、渡航前にスマホへ設定しておけます。
デュアルSIMの活用法
SIMロック解除済みのiPhoneなら、日本のキャリアSIM(物理)+海外eSIMという組み合わせが可能です。
- 日本の電話番号はそのまま維持(LINEの着信、SMS認証も問題なし)
- 海外ではeSIMのデータ通信を使う
- キャリアのローミング料金を払わずに済む
iPhone XS以降のモデルはデュアルSIM(nano-SIM+eSIM)に対応しています。iPhone 15以降(日本版)はeSIM×2のデュアルeSIMにも対応しました。
eSIM対応機種の一覧を確認するで、自分のiPhoneがeSIM対応かどうか確認できます。
SIMロック解除後の海外eSIMはどう選ぶ?
SIMロック解除が完了したら、次は渡航先に合わせたeSIMプランを選びます。キャリアのローミングと比べると、eSIMはコスト面で大きな差が出ます。
キャリアローミングとeSIMのコスト比較(2026年時点)
| 手段 | 料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ドコモ 海外パケットパック | 980円/日〜(対象国) | 設定不要、日本の番号使用可 |
| au 世界データ定額 | 980円/日〜(対象国) | 設定不要、日本の番号使用可 |
| ソフトバンク 海外パケットし放題 | 最大2,980円/日 | 設定不要、速度制限あり |
| ahamo 海外データ通信 | 追加料金なし(20GB・15日間) | ahamo契約者のみ、超過後は低速 |
| タビシム eSIM | 渡航先・容量により異なる | 事前設定、日本語サポート、円決済 |
| WiFiルーターレンタル | 300〜1,500円/日+送料 | 複数端末対応、バッテリー管理が必要 |
7日間のハワイ旅行を例に試算すると、ドコモの海外パケットパック(980円×7日)は約6,860円。同じ期間をeSIMでカバーすると大幅に節約できます。
ahamoユーザーなら追加料金なしで20GBまで使えるのは魅力的ですが、15日を超える旅行や、ahamo以外のキャリアを契約している方にはeSIMが最適解です。
詳しくは海外ローミングとeSIMの徹底比較をご覧ください。
eSIMの設定方法(SIMロック解除後)
SIMロック解除済みのiPhoneへのeSIM設定は、QRコードをスキャンするだけで完了します。
基本的なeSIM設定手順
- タビシムでプランを購入し、QRコードを受け取る
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」をタップ
- カメラでQRコードをスキャン
- プランの名前(「海外用」など)を設定して完了
渡航先に着いたら、「モバイル通信」の設定でeSIMを「オン」にするだけでデータ通信が始まります。
詳しい設定手順はeSIM設定ガイド(iPhone・Android対応)で画像付きで解説しています。
SIMロック解除に関するよくある疑問
中古iPhoneを買った場合はどうすればいい?
中古市場で購入したiPhoneは、前の所有者がどのキャリアで使っていたかによってSIMロック状態が異なります。購入前に必ず販売店にSIMフリー状態かどうかを確認し、可能であれば設定画面の「SIMロック」項目を見せてもらいましょう。「SIMフリー品」と記載されていても、前述の手順で実際に確認することをおすすめします。
Apple Storeで購入したiPhoneはSIMフリー?
Apple Store(直営・オンライン)で販売されているiPhoneは、基本的にSIMフリーモデルです。ただし、キャリア経由でApple Storeに申し込んだ場合(キャリア割引適用)はSIMロックがかかる場合があります。購入経路を確認しましょう。
SIMロック解除後、元のキャリアは使えなくなる?
解除後も元のキャリアのSIMはそのまま使えます。SIMロック解除は「他社も使えるようにする」手続きであり、「元のキャリアを解約する」手続きではありません。
SIMロック解除で失敗しないための注意点
SIMロック解除は比較的シンプルな手続きですが、いくつかの落とし穴があります。
- 解除前にデータのバックアップを取る: 解除作業中に端末の初期化が必要になるケースは稀ですが、念のためiCloudまたはPCへバックアップしておくと安心です。
- 海外渡航の直前に解除しない: オンライン申請は即時〜数時間かかります。出発の数日前には手続きを済ませておきましょう。
- IMEI番号を正確に入力する: 1桁でも間違えると申請が通りません。コピー&ペーストで入力するのが確実です。
- 解除後はiPhoneを再起動する: 設定を反映させるために必ず再起動を行いましょう。
FAQ
SIMロック解除は無料でできますか?
オンライン(My docomo・My au・My SoftBank)からの申請は無料です。キャリアショップの窓口で手続きする場合は3,300円(税込)の事務手数料がかかります。2021年以降、オンライン手続きの手数料は撤廃されているため、基本的に費用はかかりません。
SIMロックを解除しないとeSIMは使えませんか?
2021年10月以降に購入した新品iPhoneはSIMロックなしで出荷されているため、解除手続きなしにeSIMが使えます。それ以前に購入した端末や中古品は、SIMロックがかかっている場合があるため、設定画面で確認してから解除手続きを行ってください。
SIMロック解除の手続きにどのくらい時間がかかりますか?
オンライン申請の場合、手続き自体は5〜10分で完了します。解除の反映は即時〜数時間以内が一般的です。iPhoneを再起動することで変更が適用されます。キャリアの混雑状況によっては数時間かかる場合もあるため、渡航前日ではなく数日前に手続きするのがおすすめです。
分割払い中のiPhoneでもSIMロック解除できますか?
キャリアによって対応が異なります。ドコモは購入から100日以上経過していれば分割払い中でも解除可能です。auとソフトバンクも同様に101日以上経過していれば解除できます。ただし、料金の未払いがある場合は解除できません。
SIMロック解除後に海外でeSIMを使うには何が必要ですか?
SIMロック解除済みのiPhone(またはeSIM対応のSIMフリー端末)と、渡航先をカバーするeSIMプランがあれば利用できます。タビシムのeSIMはQRコードで設定でき、渡航前に日本から購入・インストールが可能です。データ専用プランのため通話はできませんが、LINEやWhatsAppなどのメッセンジャーアプリは問題なく使えます。
iPhoneのeSIM対応機種はどれですか?
iPhone XS・XR以降のモデルがeSIMに対応しています。iPhone 15以降(日本版)はeSIM×2のデュアルeSIMに対応し、物理SIMトレイが廃止されました。自分の端末がeSIM対応かどうかはeSIM対応機種一覧で確認できます。
SIMロック解除後、どのくらいのデータ量を用意すればいい?
旅行スタイルによって異なりますが、観光メインの1週間旅行なら3〜5GB、地図やSNSをよく使う場合は5〜10GBが目安です。eSIMのデータ容量の選び方で渡航先別の消費量の目安を詳しく解説しています。
解除したSIMロックを元に戻すことはできますか?
一度解除したSIMロックを再度かけることは、基本的にできません。ただし、解除後も元のキャリアのSIMはそのまま使えるため、実質的に困ることはありません。
まとめ:SIMロック解除はeSIM活用の第一歩
SIMロック解除は、海外旅行でeSIMや現地SIMを自由に使うための大切な準備です。2021年10月以降に購入した新品iPhoneはすでにSIMフリーなので手続き不要ですが、それ以前の端末や中古品は設定画面で確認してから各キャリアのオンラインページで解除申請を行いましょう。
手続きは5〜10分、費用は無料(オンライン申請の場合)。渡航の数日前に済ませておけば、空港でSIMカードを探して並ぶ手間も、高額なローミング料金も気にせず旅を楽しめます。
SIMロック解除が完了したら、次のステップは渡航先に合わせたeSIMプランの選択です。タビシムでは200以上の国と地域に対応したeSIMプランを日本語で購入でき、円決済・日本語サポートも利用できます。旅の準備をスムーズに進めて、快適な海外旅行を楽しんでください。






