トラベルeSIMがインドネシアで使う回線は?
インドネシアでトラベルeSIMを購入すると、現地の3大キャリアであるTelkomsel・Indosat Ooredoo Hutchison・XLSmartのいずれかの回線を経由してデータ通信が行われます。eSIMプロバイダーはこれらのネットワークとローミング契約を結んでおり、SIMカードを現地で買わなくても日本出発前にセットアップを完了できます。どのキャリアに繋がるかはプロバイダーと購入プランによって決まりますが、バリ・ジャカルタをはじめとする主要観光地では3社とも4G LTEが安定しています。
多くの競合記事はeSIMの料金やデータ量の話で終わってしまい、「実際にどのキャリアに繋がるのか」という一番気になる情報をほとんど書いていません。この記事では、インドネシア3大キャリアの特徴・エリアカバレッジ・5G対応状況を観光地ごとに詳しく解説し、ドコモ海外ローミングやahamoとの比較も含めて整理します。
インドネシアの3大キャリア:Telkomsel・Indosat・XLSmartとは?
インドネシアの携帯電話市場を支えるのは、Telkomsel・Indosat Ooredoo Hutchison・XLSmartの3社です。GSMAの2025年データによると、インドネシアの移動体通信加入者数は約3億5,000万件を超え、東南アジア最大の携帯市場のひとつです(GSMA Intelligence)。3社合計でインドネシア全土の人口カバレッジの大部分を担っており、トラベルeSIMのほとんどはこのいずれかの回線を使用します。
Telkomsel(テルコムセル)
Telkomselはインドネシア最大のキャリアで、国営通信会社Telkomの子会社です。加入者数は約1億7,500万人(2025年)とされ、島嶼部を含む地方エリアへのカバレッジが最も広いのが最大の強みです。バリ・ジャカルタ・スラバヤなどの都市圏では5Gサービスも提供しており、スピードと安定性のバランスが優れています。観光地として人気のロンボク島やコモド島近辺でも、他社より繋がりやすいエリアが多い傾向があります。
Indosat Ooredoo Hutchison(インドサット・オレドー・ハッチソン)
2022年にIndosat OoredooとHutchison 3 Indonesiaが合併して誕生したキャリアです。加入者数は約1億人規模で、ジャカルタをはじめとするジャワ島の都市部でのカバレッジが充実しています。バリでも安定した4G LTEが使えますが、辺境の離島エリアではTelkomselに比べると電波が弱くなる場合があります。
XLSmart(エックスエル・スマート)
2024年にXL AxiataとSmartfrenが統合して誕生した新キャリアです。旧XL Axiataはジャバ島・バリ・スマトラ島などの都市部で強く、旧Smartfrenは4G特化のネットワークを展開していました。統合後のXLSmartはカバレッジの拡充が進んでいますが、2026年時点では地方・離島エリアではTelkomselに一歩譲る状況です。
観光地別カバレッジ比較:バリ・ジャカルタ・ロンボク・コモド島
インドネシアは約1万7,000の島から成る国で、観光地ごとに電波状況が大きく異なります。主要観光地での3キャリアのカバレッジをまとめると以下のとおりです。
| 観光地 | Telkomsel | Indosat Ooredoo Hutchison | XLSmart | 5G対応 |
|---|---|---|---|---|
| ジャカルタ(都心部) | ◎ 4G/5G | ◎ 4G/5G | ◎ 4G/5G | 3社対応 |
| バリ(クタ・スミニャック) | ◎ 4G/5G | ◎ 4G | ○ 4G | Telkomsel・Indosat |
| バリ(ウブド・テガラランなど内陸) | ◎ 4G | ○ 4G | △ 4G(一部弱め) | 限定的 |
| ロンボク島 | ◎ 4G | ○ 4G | △ 4G(主要町のみ) | なし |
| コモド島・フローレス島 | ○ 4G(主要エリア) | △ 3G/4G混在 | × 電波弱め | なし |
| スラバヤ | ◎ 4G/5G | ◎ 4G | ○ 4G | Telkomsel |
| ジョグジャカルタ | ◎ 4G | ○ 4G | ○ 4G | Telkomsel |
| メダン(スマトラ島) | ◎ 4G | ○ 4G | ○ 4G | Telkomsel |
◎=安定して繋がる ○=概ね繋がる △=エリアによりムラあり ×=繋がりにくい
バリ島のカバレッジ詳細
バリ島はインドネシアの観光地の中で最もネットワークインフラが整っています。クタ・スミニャック・ヌサドゥアなどの観光エリアでは3社とも4G LTEが快適に使えます。ただしウブドより奥の棚田エリアや山岳部(キンタマーニ周辺)では、Telkomselが最も安定しており、他社では電波が弱くなることがあります。ヌサペニダ島(バリ本島から船で30分)はTelkomselであれば4Gが使えますが、XLSmartは電波が不安定な場合があります。
ロンボク島・ギリ諸島
ロンボク島の主要観光地(マタラム・クタ・センギギ)ではTelkomselとIndosat Ooredoo Hutchison が4G LTEをカバーしています。ギリ諸島(ギリトラワンガン・ギリメノ・ギリアイル)ではTelkomselが最も繋がりやすく、4G LTEが使えます。ただし3島ともインフラが限られているため、速度は都市部より落ちることがあります。
コモド島・フローレス島
コモドドラゴンで有名なコモド島は、インドネシアの中でも辺境に位置します。ラブアンバジョ(フローレス島の玄関口)ではTelkomselの4Gが使えますが、コモド島・リンチャ島の国立公園内は電波が非常に弱く、どのキャリアでも繋がりにくい場所があります。コモド旅行の場合は「繋がれば儲けもの」くらいの心構えが現実的です。
タビシムeSIMはインドネシアでどのキャリアに繋がる?
タビシムのインドネシア向けeSIMは、Telkomsel・Indosat Ooredoo Hutchison・XLSmartのうち最適な回線へ自動的にローミング接続します。つまり、現地に着いてからSIMを差し替えたり、手動でキャリアを選んだりする必要はありません。スマートフォンが自動的に最も電波の強いネットワークを選択するため、観光地を移動しながらでも安定した接続が維持されやすいのが特徴です。
タビシムのインドネシアeSIMプランはインドネシアeSIM専用ページで確認できます。データ専用プランのため通話・SMSには対応していませんが、LINE・WhatsApp・Google マップなどのアプリは通常どおり使えます。
ドコモ・au・ソフトバンク・ahamoとeSIMの回線比較
「キャリアのローミングとeSIM、どっちがいいの?」という疑問は多くの方が持っています。結論から言うと、短期旅行ならahamoが有利なケースもありますが、7日以上の旅行やahamo以外のキャリアユーザーにはeSIMがほぼ確実にお得です。詳しい料金比較はeSIM vs 海外ローミング完全比較をご覧ください。
各キャリアがインドネシアで使う回線
日本の大手キャリアがインドネシアでローミングする際も、現地の同じネットワークを使います。
| 日本のキャリア / サービス | インドネシアで接続する回線 | 料金(目安) |
|---|---|---|
| ドコモ 海外パケットパス | Telkomsel(主要) | 24時間980円〜(対象プランのみ) |
| au 海外データ定額 | Telkomsel・XLSmart | 24時間980円〜 |
| ソフトバンク 海外パケットし放題 | Telkomsel・Indosat | 最大2,980円/日 |
| ahamo | Telkomsel(主要) | 20GBまで無料(15日間) |
| タビシム eSIM | Telkomsel・Indosat・XLSmart(自動選択) | プランにより異なる |
※2026年7月時点。料金は変動する場合があります。
ahamoのインドネシア利用:メリットと注意点
ahamoは月額2,970円の国内プランに海外データ通信(20GB・15日間)が含まれており、インドネシアでも追加費用なしで使えます。主にTelkomselの回線に接続されるため、バリやジャカルタでは安定した4G LTEが期待できます。
ただし注意点もあります。
- 15日を超える旅行は速度制限(最大128kbps)になり、実質使い物にならなくなります
- 20GBを超えると同様に速度制限(動画視聴・地図ナビはほぼ不可)
- ahamo契約が前提のため、ドコモ・au・ソフトバンクユーザーはプラン変更が必要
- 電話番号が変わる可能性がある(ポータビリティ手続き要)
長期旅行者や動画・地図を多用する方には、eSIMで必要なデータ量を追加購入するほうが結果的にコストを抑えられます。
ドコモ海外ローミングとeSIMのコスト比較(7日間・バリ旅行の場合)
- ドコモ 海外パケットパス: 980円×7日=6,860円(対象プラン限定)
- ソフトバンク 海外パケットし放題: 最大2,980円×7日=最大20,860円(上限あり)
- ahamo: 0円追加(20GB以内かつ15日以内の場合)
- タビシム eSIM: プランにより異なります(インドネシアeSIMページで最新料金を確認)
正直なところ、15日以内・20GB以内のバリ旅行ならahamoユーザーには追加コストゼロという強力な選択肢があります。一方でahamo以外のキャリアユーザー、または長期滞在・大容量データが必要な方にはeSIMが明確にお得です。
インドネシアeSIMの5G対応状況は?
インドネシアの5Gは2021年から商用サービスが始まり、2026年現在はジャカルタ・バリ(クタ・デンパサール周辺)・スラバヤなどの主要都市で利用できます。ただし5Gエリアはまだ限定的で、観光地の大部分は4G LTEが主流です。
トラベルeSIMで5Gに接続できるかどうかは、eSIMプロバイダーが締結しているローミング契約の内容によります。5G対応のローミング契約を持つプロバイダーのeSIMを使えば、ジャカルタやバリの一部エリアで5Gスピードが体験できます。ただし、旅行中の実用的なシーンでは4G LTEで十分な速度が出るため、5G対応の有無よりも「どのキャリアの回線か」「4Gエリアが広いか」を重視するほうが賢明です。
eSIM対応スマートフォンかどうか確認する方法
インドネシアでトラベルeSIMを使うには、スマートフォンがeSIMに対応している必要があります。iPhone XS以降、Galaxy S20以降、Pixel 3以降など多くの機種が対応していますが、SIMロック解除が必要な場合もあります。
自分のスマートフォンがeSIMに対応しているか確認したい場合は、eSIM対応機種一覧をご覧ください。
また、eSIMの設定手順(QRコードの読み込み方・APN設定など)についてはeSIM設定ガイドで機種別に詳しく解説しています。
インドネシアeSIMの設定方法:出発前にやること
インドネシアのeSIMは、日本を出発する前に設定を完了しておくのがベストです。現地の空港でSIMを買う手間も、WiFiを探してさまよう必要もなくなります。
- eSIMを購入する(タビシムのサイトでインドネシアプランを選択・決済)
- QRコードをメールで受け取る
- スマートフォンのeSIM設定画面でQRコードを読み込む(機内モードOFF・WiFi接続状態で)
- 「モバイルデータ通信」をeSIMに設定する
- 日本のSIMはそのまま残す(デュアルSIM:日本の電話番号を維持)
インドネシア到着後は自動的にTelkomsel・Indosat・XLSmartのいずれかに接続されます。手動でキャリアを選ぶ必要はありません。
詳しい手順はeSIM初めての方向け完全設定ガイドで確認できます。
インドネシアeSIMと他の東南アジア向けeSIMの比較
インドネシアだけでなく、バリから他の東南アジア諸国へ移動する旅程の方には、マルチカントリーeSIMも選択肢になります。
| プランタイプ | 対応国 | 向いている旅行スタイル | 注意点 |
|---|---|---|---|
| インドネシア単国プラン | インドネシアのみ | バリ・ジャカルタ集中旅行 | 他国では使えない |
| アジア広域プラン | 東南アジア複数国 | 複数国周遊旅行 | 各国の速度が単国より落ちる場合あり |
| グローバルプラン | 100カ国以上 | 多国間ビジネス旅行 | 割高になりやすい |
バリのみの旅行であればインドネシア単国プランが最もコストパフォーマンスが高いです。バリ+シンガポール・タイなど複数国を回る場合はアジア広域プランの検討をおすすめします。アジア周遊旅行でのeSIM活用戦略も参考にしてください。
インドネシアで必要なデータ通信量の目安
インドネシア旅行中に使うデータ量は、旅行スタイルによって大きく変わります。海外旅行のデータ通信量の目安と選び方で詳しく解説していますが、インドネシアに絞った目安は以下のとおりです。
| 用途 | 1日あたりの目安 |
|---|---|
| Google マップ(ナビ) | 約100〜200MB |
| Instagram・SNS閲覧 | 約200〜400MB |
| YouTube(SD画質・1時間) | 約700MB |
| LINEビデオ通話(30分) | 約200MB |
| 宿・レストラン検索のみ | 約50〜100MB |
バリ旅行で観光メインなら1日500MB〜1GBが現実的な目安です。動画をよく見る方や複数人でホットスポットとして使う場合は1日2GB以上を見込んでおくと安心です。
インドネシアeSIMに関するよくある疑問
eSIMを購入する際に「Telkomsel回線」と明記されているプランを選ぶべき?
プロバイダーによって接続回線の表記方法は異なります。「Telkomsel回線」と明記されているプランは最もカバレッジが広い回線を使うため、コモド島やロンボクなど地方エリアへの旅行では安心感があります。ただし、回線を明記していないプランでも自動的に最適な回線を選ぶ仕組みのものが多く、主要観光地では問題なく使えるケースがほとんどです。購入前にプロバイダーのサポートページや仕様欄で確認するのがベストです。
バリ島でeSIMは問題なく使えますか?
バリ島のクタ・スミニャック・ウブド・ヌサドゥアなどの主要観光地では、Telkomsel・Indosat Ooredoo Hutchison・XLSmartのいずれも4G LTEが安定して使えます。ヌサペニダ島やバリ島北部の山岳エリアでは電波が弱くなる場所もありますが、Telkomsel回線を使うeSIMであれば概ね問題なく繋がります。
eSIMはコモド島でも使えますか?
コモド島の入口となるラブアンバジョ(フローレス島)ではTelkomsel回線で4Gが使えます。ただしコモド国立公園内(コモド島・リンチャ島)は電波が非常に弱く、どのキャリアでも繋がりにくいエリアがあります。コモドドラゴンのトレッキング中は「繋がらない前提」でオフラインマップをダウンロードしておくことをおすすめします。
インドネシアのeSIMはデュアルSIMで使えますか?
eSIM対応スマートフォンであれば、日本のSIM(物理SIM)をそのまま入れた状態でeSIMを追加できます。これにより日本の電話番号を維持しながら、インドネシアのデータ通信をeSIMで使うことができます。設定で「モバイルデータ通信」をeSIMに切り替えるだけで、LINEや電話は日本のSIMで受けられます。
インドネシアeSIMはどのスマートフォンで使えますか?
iPhone XS以降(iPhone XS Max・XR・11・12・13・14・15・16シリーズ)、Samsung Galaxy S20以降、Google Pixel 3以降など、多くの機種がeSIMに対応しています。ただし、一部のSIMロックがかかった端末はeSIMが使えない場合があります。eSIM対応機種一覧で事前に確認しておくと安心です。
インドネシアでeSIMのデータを使い切ったらどうなりますか?
データを使い切った場合、多くのトラベルeSIMプランでは通信が停止するか、非常に低速(128kbps程度)になります。タビシムでは追加データの購入や別プランへの切り替えが可能です。長期旅行の場合は余裕のあるデータ量のプランを選ぶか、現地WiFiと組み合わせて使うのがおすすめです。
eSIMとWiFiレンタルはどちらがインドネシア旅行に向いていますか?
WiFiレンタルは1台で複数人が使えるメリットがありますが、1日300〜1,500円の費用に加え、受け取り・返却の手間やバッテリー管理が必要です。eSIMは1人1枚ですが、設定が簡単で荷物も増えず、返却忘れの心配もありません。1人旅や2人旅ではeSIMのほうが便利なケースがほとんどです。グループ旅行でも、各自がeSIMを持つほうがはぐれたときも安心です。
インドネシアeSIMは出発前に設定できますか?
はい、出発前に日本でQRコードを読み込んでeSIMをインストールしておくことができます。インドネシア到着後に自動的に現地回線に接続されます。ただし、eSIMのアクティベーション(開通)は現地到着後に自動で行われるため、日本でデータ通信が始まることはありません。出発の数日前に設定しておくと、空港でのトラブルを防げます。
まとめ:インドネシアeSIMの回線選びで迷ったら
インドネシアのトラベルeSIMは、Telkomsel・Indosat Ooredoo Hutchison・XLSmartの3大キャリア回線を使います。バリ・ジャカルタなどの主要観光地ではどのキャリアも安定していますが、ロンボク・コモド島など離島・地方エリアへ行く場合はTelkomsel回線を優先的に選ぶと安心です。
ドコモやauの海外ローミングと比べると、eSIMは料金面で大きなアドバンテージがあります。ahamoユーザーは15日以内・20GB以内なら追加費用ゼロという選択肢もありますが、それ以外の方にはeSIMが最もコストパフォーマンスに優れた選択です。
インドネシア旅行の前に、自分のスマートフォンがeSIM対応かどうか確認し、出発前日までに設定を完了しておきましょう。バリ空港に着いた瞬間から地図もLINEも使えるのは、やはり快適です。
料金・プラン情報は2026年7月時点のものです。最新情報は各キャリアおよびタビシム公式サイトでご確認ください。






