台湾旅行でeSIMを使うメリットは何?
台湾は日本から最短2〜3時間で行ける近場の海外旅行先でありながら、通信環境が非常に整っています。台北の地下鉄(MRT)構内から九份の山道、高雄の港エリアまで、eSIMさえあれば到着直後から地図もSNSも自由に使えます。
日本のキャリアのローミングを使うと、1日あたり980円〜2,980円かかります(2026年7月時点)。7日間の旅行なら最大約20,860円。一方、台湾向けeSIMは7日間プランで¥1,000〜¥2,500程度から購入できます。この差は無視できません。
海外旅行でeSIMとデータローミングを比較したガイドでも詳しく解説していますが、台湾は特にeSIMの費用対効果が高い目的地のひとつです。
台湾の通信インフラは世界トップクラス
台湾の通信品質は高く評価されています。GSMA Intelligence(2025年)のデータによれば、台湾の4G人口カバー率は99%超で、5Gの整備も急速に進んでいます。台北市内では5Gエリアが広がっており、動画ストリーミングやビデオ通話も快適です。
台北での通信速度はどのくらい?
台北市内でのeSIM通信速度は、日本国内と遜色ないレベルです。主要観光エリア(台北101周辺、西門町、大安区)では下り20〜80Mbps程度が安定して出ており、MRT駅構内でも接続が途切れることはほとんどありませんでした。
台北101・信義エリア
高層ビルが密集するエリアですが、5G対応の場所では下り50Mbps超を記録。Google マップのナビ、Instagram へのリアルタイム投稿、タクシー配車アプリ(Uber)もストレスなく動作しました。
西門町・万華エリア
繁華街で人が多い場所ですが、夜市の混雑時間帯でも下り15〜30Mbps程度を維持。屋台をめぐりながらの地図確認や、翻訳アプリの使用には十分な速度です。
MRT車内・駅構内
台北MRTはほぼ全線で4G接続が維持できます。地下区間でも繋がることが多く、路線図アプリや乗り換え検索をリアルタイムで使えます。
九份での通信状況は?山間部でも繋がる?
九份は台北から車で約1時間の山間部にあり、「繋がらないのでは?」と心配する声をよく聞きます。実際に使ってみると、メインの観光エリア(老街・阿妹茶楼周辺)では4G接続が安定していました。
ただし、山の斜面を登る細い路地や、展望台から外れた場所では電波が弱くなることがあります。具体的には:
- 老街(メイン通り): 4G安定、下り10〜20Mbps
- 基山街(商店街): 4G安定、雨天時も問題なし
- 展望台から外れた急斜面: 電波が1〜2本になることあり
- 帰りのバス車内(山道): 電波が不安定な区間あり
写真を撮りながらSNSに投稿したり、Googleマップで道を確認したりする程度なら、九份でも十分使えます。ただし、バス移動中にリアルタイムで動画を見るのは難しい場面もありました。
高雄での通信速度と使い勝手は?
高雄は台湾第2の都市で、台北とは異なる落ち着いた雰囲気が魅力です。通信環境も台北に近いレベルで整っており、主要観光スポットでは快適に使えました。
蓮池潭・左営エリア
広い湖の周辺エリアで、屋外にもかかわらず4G接続が安定。下り15〜40Mbpsを記録し、観光マップのダウンロードや写真のクラウドバックアップもスムーズでした。
美麗島駅・三多商圏
高雄の中心部は台北に劣らない通信環境。光之穹頂(光のドーム)を見ながらInstagramライブを試みましたが、下り30Mbps以上が安定して出ていました。
旗津島(フェリー移動中)
高雄港からフェリーで約10分の旗津島への移動中は、船上でも4G接続を維持。島内の観光エリアでも問題なく使えました。
台湾eSIMとキャリアローミング、どちらがお得?
台湾旅行で使えるデータ通信の選択肢を正直に比較します。料金は2026年7月時点の参考値です。
| 手段 | 費用(7日間目安) | 速度 | 手間 | 日本の番号 |
|---|---|---|---|---|
| ドコモ 海外定額 | 約¥6,860(980円×7日) | 4G/5G | 不要 | 維持 |
| au 世界データ定額 | 約¥6,860(980円×7日) | 4G | 不要 | 維持 |
| ソフトバンク 海外パケし放題 | 最大¥20,860(2,980円×7日) | 4G | 不要 | 維持 |
| ahamo(20GB込み) | 追加¥0(月額内) | 4G/5G | 不要 | 維持 |
| WiFiルーター レンタル | ¥2,100〜¥10,500(300〜1,500円/日) | 4G | 受取・返却必要 | 維持 |
| 台湾現地SIM(空港購入) | ¥1,500〜¥3,000 | 4G/5G | 購入・SIM交換 | 一時停止 |
| eSIM(タビシム等) | ¥1,000〜¥2,500 | 4G/5G | QRコード設定のみ | 維持 |
ahamoユーザーはどうすべき?
ahamoの海外データ通信(月額内で20GB・15日間まで無料)は、確かに魅力的な選択肢です。台湾旅行が7〜10日程度で、データ使用量が20GB以内に収まるなら、追加費用なしで使えます。
ただし注意点もあります:
- 15日を超える旅行では速度制限がかかる
- 月をまたぐ旅行の場合、月初にリセットされるので計算が必要
- ahamo以外のキャリア(ドコモ本回線・au・ソフトバンク)ユーザーには適用されない
ahamoと海外eSIMの詳しい比較はこちらでも確認できます。
台湾eSIMの設定方法は?
台湾向けeSIMの設定は、QRコードを読み取るだけで完了します。日本出発前に設定を済ませておき、台湾到着後に有効化するのがベストです。所要時間は5〜10分程度。
iPhoneでの設定手順
- タビシムでeSIMプランを購入、QRコードをメールで受け取る
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」
- QRコードをカメラで読み取る
- 「データ通信用SIM」にeSIMを設定する
- 日本のSIMカードはそのまま「音声通話用」に残す
Androidでの設定手順
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」
- 「SIMを追加」→QRコードを読み取る
- データ通信をeSIMに切り替える
機種によって画面が異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。eSIMの設定方法を詳しく解説したガイドも参考にしてください。
設定時の注意点
- eSIM対応機種か確認する: iPhone XS以降、Galaxy S20以降、Pixel 3以降など。eSIM対応機種の一覧はこちら
- SIMロック解除が必要な場合がある: 2021年10月以降に購入した国内スマートフォンはSIMフリーが義務化されていますが、それ以前の機種は要確認
- QRコードは一度しか使えない: スクリーンショットを保存しておくか、メールを手元に用意しておく
台湾旅行で何GBあれば足りる?
台湾旅行のデータ使用量の目安を知っておくと、プラン選びに迷いません。海外旅行のデータ通信量の目安ガイドでも詳しく解説していますが、台湾の場合はこう考えるといいでしょう。
| 旅行スタイル | 1日あたりの目安 | 7日間 |
|---|---|---|
| 地図・翻訳・検索のみ | 200〜500MB | 1.5〜3.5GB |
| SNS投稿(写真中心) | 500MB〜1GB | 3.5〜7GB |
| 動画視聴・ライブ配信あり | 1〜3GB | 7〜21GB |
| テレワーク・ビデオ会議 | 2〜5GB | 14〜35GB |
一般的な観光旅行(地図+SNS投稿)なら、7日間で3〜5GBあれば十分です。ただし、夜ホテルでNetflixを見たり、毎日リールを投稿したりする場合は余裕を持って10GB以上のプランを選ぶのがおすすめです。
台湾eSIMを使って感じた「ここが良かった」「ここが惜しかった」
実際に使ってみて率直に感じたことをまとめます。
良かった点
空港でSIMを買う手間がゼロ。桃園国際空港に着いたとき、SIM販売カウンターに長蛇の列ができていましたが、eSIMユーザーはそのまま入国審査へ。到着直後からGoogleマップが使えたのは本当に楽でした。
日本の電話番号がそのまま使える。デュアルSIMなので、日本の番号へのLINE通知も届きます。緊急時や家族への連絡も問題なし。
コストが明確。「1日いくら使ったか分からない」というローミングのストレスがありません。プランを選んで購入した時点で費用が確定します。
惜しかった点
データを使い切ると速度が落ちる(プランによる)。容量無制限プランなら関係ありませんが、有限容量のプランは残量管理が必要です。タビシムのアプリで残量を確認できるので、こまめにチェックするといいでしょう。
通話はできない。eSIMはデータ通信専用のため、台湾の電話番号に直接電話をかけることはできません。ホテルへの問い合わせやレストランの予約は、LINEやWhatsAppのメッセージ機能か、日本の番号からの国際電話を使う必要があります。
台湾以外のアジア旅行にもeSIMは使える?
台湾旅行でeSIMを使ってみると、他の国でも使いたくなります。韓国のeSIM情報や香港のeSIM情報も参考にしてみてください。近隣のアジア諸国でも同様にeSIMが使えるケースが増えています。
ベトナム旅行でのeSIM実体験レポートでも、現地での使い勝手を詳しく紹介しています。アジア旅行全般でeSIMを活用する際の参考にしてください。
FAQ
台湾でeSIMを使うにはどんな手続きが必要ですか?
タビシムでプランを購入するとQRコードがメールで届きます。スマートフォンの設定画面からQRコードを読み取るだけで完了です。手続きは日本出発前に済ませておくのがおすすめで、台湾到着後に自動または手動で有効化されます。
九份でeSIMは繋がりますか?
メインの観光エリア(老街・基山街周辺)では4G接続が安定して使えます。ただし山の急斜面や細い路地では電波が弱くなることがあります。地図確認やSNS投稿には十分ですが、移動中の動画視聴は難しい場面もあります。
台湾旅行に必要なデータ容量はどのくらいですか?
地図・翻訳・SNS写真投稿が中心なら、7日間で3〜5GBあれば十分です。動画をよく見る方や毎日大量の写真をアップロードする方は、10GB以上のプランを選ぶと安心です。
eSIMを使っている間、日本の電話番号は使えますか?
はい、使えます。eSIMはデータ通信専用SIMとして機能し、日本のSIMカードは音声通話・SMS用として引き続き利用できます。デュアルSIM機能を使えば、日本の番号への着信やLINE通知も受け取れます。
台湾向けeSIMはどこで購入できますか?
タビシムのウェブサイトやアプリから購入できます。日本語で手続きでき、円決済に対応しています。日本語サポートが必要な方には、タビシムが特に使いやすい選択肢です。
ahamoユーザーは台湾旅行でeSIMを買う必要がありますか?
ahamoは月額内で海外データ通信が20GB・15日間まで無料で使えるため、短期旅行なら追加購入不要です。ただし15日を超える旅行や、月をまたぐ旅程の場合はeSIMの追加購入を検討してください。
台湾でeSIMが使えないスマートフォンはありますか?
eSIM非対応の機種(古いiPhoneや一部のAndroid端末)では使えません。また、SIMロックがかかったままの端末も使えない場合があります。iPhone XS以降、Galaxy S20以降、Pixel 3以降など主要機種はほぼ対応済みです。購入前にeSIM対応機種一覧で確認することをおすすめします。
台湾でデータを使い切ったらどうなりますか?
プランによって異なります。容量無制限プランは速度制限なしで使い続けられます。有限容量プランは残量ゼロになると通信が停止するか、低速モードに切り替わります。タビシムのアプリで残量を確認し、不足しそうな場合は追加プランを購入してください。






