タイはeSIMで快適に旅できる国?
タイは日本からのフライトが約6〜7時間と近く、年間を通じて日本人に人気の旅行先です。2024年のタイ観光局のデータによると、日本からタイへの訪問者数は年間約100万人超を維持しており、東南アジア有数の旅行先であることは変わりません。そんなタイで「ネット環境どうしよう?」と悩む旅行者は多いはずです。
結論から言うと、タイはeSIM旅行に非常に向いている国です。バンコク、プーケット、チェンマイといった主要都市・リゾートエリアはいずれも4G LTEが安定してカバーされており、スワンナプーム国際空港に着いた瞬間からeSIMが使えます。現地でSIMカードを買うために長蛇の列に並ぶ必要はありません。
タイのeSIMプランはこちらで確認できます。また、タイを含む東南アジア複数国を回るならアジア周遊用eSIMの戦略ガイドも参考になります。
理由①:到着直後からネットにつながる
タイ到着後、最初に必要なのはネット接続です。タクシーの手配、ホテルへの連絡、地図の確認——すべてがスマホ一台に集約されています。eSIMなら飛行機を降りる前にアクティベーションが完了しており、入国審査を抜けた瞬間にオンラインになれます。現地SIMを買うための列に並ぶ時間は、繁忙期のスワンナプーム空港では30〜60分かかることもあります。
空港SIMカウンターの現実
スワンナプーム国際空港(BKK)やドンムアン空港(DMK)には複数の通信キャリアカウンターがありますが、到着ラッシュ時には混雑します。プーケット国際空港(HKT)やチェンマイ国際空港(CNX)でもSIMは購入できますが、選択肢が限られることもあります。
eSIMなら日本出発前に購入・設定を済ませておけるので、到着後の動線がシンプルになります。特に深夜便でタイに入る場合、空港のSIMカウンターが閉まっていることもあるため、eSIMの安心感は格別です。
デュアルSIMで日本の番号も維持できる
eSIMのもう一つの大きなメリットは、デュアルSIM対応スマートフォンであれば日本のSIMカードをそのまま挿したまま使えること。つまり、日本の電話番号宛の着信やSMSを受け取りながら、タイのデータ通信をeSIMで行えます。銀行の二段階認証など、日本の番号が必要な場面でも困りません。
理由②:ローミング料金と比べてどのくらい安い?
タイでの通信コストを比較すると、eSIMは日本の大手キャリアのローミングより明らかに割安です。7日間のタイ旅行を例に取ると、コストの差は一目瞭然です。
| 通信手段 | 料金の目安(7日間) | 備考 |
|---|---|---|
| ドコモ 海外パケットパック | 約¥6,860〜 | 24時間980円×7日。対象国限定 |
| au 海外ダブル定額 | 約¥6,860〜 | 同様に24時間980円〜 |
| ソフトバンク 海外パケットし放題 | 最大¥20,860 | 最大2,980円/日 |
| ahamo(海外データ通信) | ¥0(20GBまで) | 15日以内・ahamo契約者のみ |
| WiFiルーターレンタル | ¥2,100〜¥10,500 | 1日300〜1,500円+受取・返却の手間 |
| タビシム eSIM(タイ) | ¥890〜 | プランにより異なる |
※2026年7月時点。料金は変動する場合があります。
ahamoユーザーはどうすべき?
ahamoの海外データ通信(追加料金なし、20GBまで、15日間)は確かに魅力的です。タイ旅行が14日以内で、すでにahamoを契約しているなら、追加コスト不要で使えるのは大きなメリットです。
ただし注意点もあります。15日を超える滞在では速度制限がかかること、20GBを超えると128kbpsに落ちること、そしてahamo以外のキャリア(ドコモ本契約、au、ソフトバンク等)を使っている方には適用されません。長期旅行者や、動画をたくさん見る方、ahamo以外のキャリアユーザーにはeSIMが最適解です。
理由③:バンコク・プーケット・チェンマイの電波状況は?
タイの主要エリアでの通信品質は、日本人旅行者が気にする点のひとつです。結論として、バンコク・プーケット・チェンマイはいずれも4G LTEが安定しており、日常的な旅行利用に十分な通信環境が整っています。
バンコク
バンコク都市部はほぼ全域で4G LTEが使えます。BTSスカイトレインやMRTの地下でも電波が入るエリアが多く、ショッピングモール(サイアム、アソーク周辺)、ワット・ポー、カオサン通りなどの観光スポットでも問題なく使えます。
プーケット
プーケットはリゾートエリア(パトンビーチ、カロンビーチ、カタビーチ)では4G LTEが安定しています。ただし、島の内陸部や山岳エリアでは電波が弱くなる場合があります。ビーチリゾートを楽しむ分には十分な品質です。
チェンマイ
チェンマイの旧市街、ニマンヘミン通り、チェンマイ夜市周辺は4G LTEが安定しています。ドイインタノン国立公園など山岳部では電波が届かない場合があります。市内観光中心なら問題ありません。
5G対応エリアは?
2026年現在、タイの主要都市では5Gエリアが拡大中ですが、旅行者が利用できるeSIMプランの多くは4G LTEベースです。動画視聴・地図ナビ・SNS投稿といった旅行中の一般的な用途には4G LTEで十分です。
理由④:タイ旅行でデータ通信はどのくらい必要?
タイ旅行で実際に必要なデータ量は、旅のスタイルによって異なります。目安として、1日1〜3GBあれば地図ナビ・SNS・動画視聴(標準画質)が快適にできます。7日間の旅行なら7〜20GBのプランを選ぶのが現実的です。
| 用途 | 目安データ量 |
|---|---|
| Googleマップ(1時間) | 約20〜30MB |
| Instagram投稿(写真10枚) | 約30MB |
| YouTube視聴(標準画質・1時間) | 約700MB |
| LINE通話(1時間) | 約60MB |
| ホテル予約・調べもの | 約50〜100MB/日 |
7日間の旅行で地図・SNS中心なら5〜10GBプラン、動画もよく見るなら15〜20GBプランが安心です。データ容量の選び方についてはこちらのガイドで詳しく解説しています。
データを使い切ったらどうなる?
タビシムのeSIMプランは、データを使い切ると通信が停止します(速度制限ではなく完全停止)。追加データを購入するか、ホテルのWi-Fiを活用しましょう。タイのホテルやカフェはWi-Fi環境が充実しているため、外出時のモバイルデータと組み合わせれば十分やりくりできます。
理由⑤:設定はQRコードだけ、現地でSIMを買う必要ゼロ
eSIMの設定は思ったよりシンプルです。購入後にメールで届くQRコードをスマートフォンで読み込むだけで、プロファイルがインストールされます。物理SIMを入れ替える必要も、現地のショップに並ぶ必要もありません。
iPhone でのeSIM設定手順(簡易版)
- 「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」
- QRコードをカメラで読み取る
- プロファイルをインストール
- タイ到着後、モバイルデータをeSIMに切り替える
Android(Galaxy・Pixel)でのeSIM設定手順(簡易版)
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加」
- QRコードを読み取る
- インストール後、データ通信をeSIMに設定
詳しい機種別の設定方法はeSIM設定ガイドをご覧ください。また、自分のスマートフォンがeSIM対応かどうかはeSIM対応機種一覧で確認できます。
eSIM vs 現地SIM vs WiFiルーター:どれがベスト?
タイでの通信手段を正直に比較します。どれが最適かは旅のスタイルと人数によって変わります。
| 比較項目 | eSIM | 現地SIM | WiFiルーター |
|---|---|---|---|
| 事前準備 | 日本で完結 | 現地で購入 | 日本で予約・受取 |
| 到着直後の接続 | ◎ 即時 | △ 列に並ぶ | ○ 持参すれば即時 |
| コスト(7日間) | ¥890〜 | ¥500〜(現地価格) | ¥2,100〜¥10,500 |
| 複数人でのシェア | × 不可 | × 不可 | ◎ 可能 |
| バッテリー管理 | 不要 | 不要 | 毎日充電が必要 |
| 日本番号の維持 | ◎ デュアルSIM | × SIM入替が必要 | ◎ 維持可能 |
| 紛失リスク | なし | SIMカード紛失リスク | 本体紛失リスク |
| 日本語サポート | ◎(タビシム) | なし | 会社による |
1〜2人旅行にはeSIMが最もシンプルでコスパが高い選択肢です。3〜4人のグループ旅行でコストを最優先にするなら、WiFiルーターのシェアも選択肢に入ります。ただし、ルーターの充電切れや持ち忘れのリスクを考えると、各自がeSIMを持つほうがストレスフリーです。
現地SIMは価格面では最安ですが、空港カウンターの混雑・パスポート提示・英語対応の手間があります。eSIMとローミングの詳しい比較はこちらで確認できます。
タイ旅行でeSIMを使う際の注意点
メリットが多いeSIMですが、正直に注意点もお伝えします。
eSIM非対応機種は使えない:iPhone XS以降、Galaxy S20以降、Pixel 3以降など比較的新しい機種が対象です。古いスマートフォンをお使いの場合は現地SIMかWiFiルーターを選びましょう。
データ専用プランが基本:タビシムのeSIMはデータ通信専用です。タイの電話番号は付与されません。ただし、LINE・WhatsApp・FaceTimeなどのアプリ通話は問題なく使えます。
プランの使い切り制:データを使い切ると通信が止まります。旅程に合わせて余裕のあるプランを選ぶか、ホテルのWi-Fiと組み合わせましょう。
機内モードの扱い:飛行機搭乗中は機内モードをオンに。タイ到着後に機内モードをオフにすれば、eSIMが自動的にタイのネットワークに接続します。
eSIMを初めて使う方には海外旅行でeSIMを初めて使う完全ガイドが参考になります。
タイ以外の東南アジア旅行にもeSIMは使える?
タイ旅行の前後にベトナムやマレーシアを組み合わせる周遊旅行も人気です。eSIMは国ごとに切り替えられるため、複数国を旅する際も便利です。ベトナム旅行でのeSIM活用についても詳しく解説しています。
東南アジア複数国をカバーするマルチカントリープランも存在します。タイ・ベトナム・カンボジアなどを組み合わせる旅程であれば、アジアエリアプランを検討するのも一つの方法です。
FAQ
タイのeSIMはどこで買えますか?
タビシムのウェブサイト(tabisim.jp)から購入できます。スマートフォンまたはパソコンから申し込み、支払い後にQRコードがメールで届きます。購入から設定まで日本語で完結するので、英語が苦手な方でも安心です。
タイ到着前にeSIMを設定しておく必要がありますか?
はい、日本にいる間にQRコードを読み込んでプロファイルをインストールしておくことを強くおすすめします。タイ到着後は機内モードをオフにするだけで自動接続されます。現地Wi-Fiがない環境でのQRコード読み込みは難しいため、出発前に設定を完了させておきましょう。
iPhoneとAndroid、どちらでも使えますか?
iPhone XS以降(iOS 12.1以降)、Galaxy S20以降、Google Pixel 3以降など、eSIM対応機種であれば使えます。自分のスマートフォンがeSIM対応かどうかは、eSIM対応機種一覧で確認してください。
タイでeSIMを使うと通話はできますか?
タビシムのeSIMはデータ通信専用プランのため、タイの電話番号での通話・SMSはできません。ただし、LINE・WhatsApp・FaceTimeなどのインターネット通話アプリは問題なく使えます。日本の電話番号はデュアルSIMで維持できるため、日本向けの着信も受けられます。
プーケットやチェンマイでも電波は問題ないですか?
プーケットのビーチリゾートエリア(パトンビーチ、カロン、カタ)とチェンマイ市内は4G LTEが安定しています。ただし、プーケット内陸部や山岳地帯、チェンマイのドイインタノン国立公園など自然エリアでは電波が弱くなる場合があります。主要観光スポットでの利用は問題ありません。
タイのeSIMはどのくらいのデータ量を選べばいいですか?
7日間の旅行で地図・SNS中心なら5〜10GBプラン、動画もよく視聴するなら15〜20GBプランがおすすめです。タイのホテルやカフェはWi-Fiが充実しているので、外出時のモバイルデータを節約しながら使うことで、5GBプランでも十分な場合が多いです。
eSIMとahamoの海外データ通信、どちらがお得ですか?
14日以内のタイ旅行でahamoをすでに契約しているなら、追加料金なしで20GBが使えるahamoが有利です。一方、15日を超える長期旅行、ahamo以外のキャリアユーザー、20GBを超えるデータが必要な方にはeSIMが最適です。タビシムのeSIMは¥890〜と低コストで、必要な期間・容量だけ購入できます。
タイ旅行中にデータを使い切ったらどうなりますか?
タビシムのeSIMはデータを使い切ると通信が停止します(速度制限ではなく停止)。追加データを購入するか、ホテルやカフェのWi-Fiを活用してください。タイは観光エリアを中心にWi-Fi環境が充実しているため、モバイルデータとWi-Fiを組み合わせれば旅行中に困ることはほとんどありません。
まとめ:タイ旅行にeSIMが向いている理由
タイ旅行でeSIMを選ぶべき理由を改めて整理します。
- 到着直後から使える:空港のSIMカウンターに並ぶ必要なし
- ローミングより大幅に安い:7日間でドコモ比¥5,000以上の節約も
- バンコク・プーケット・チェンマイすべてカバー:4G LTEが安定
- 日本の番号を維持できる:デュアルSIMで銀行認証も安心
- 設定はQRコード読み込みだけ:日本語で完結、日本語サポートあり
タイは初めての東南アジア旅行先として人気が高く、eSIM旅行の入門にも最適な国です。旅の準備の一つとして、出発前にeSIMを設定しておくことで、到着後の貴重な時間を観光に使えます。
タビシムのタイ向けeSIMプランはこちらのページから確認できます。初めてeSIMを使う方にはeSIMとは何かの基本ガイドもあわせてご覧ください。
参考情報:タイ観光局(TAT)の統計では、日本はタイへの主要訪問国の一つとして継続してランクインしています(Tourism Authority of Thailand)。また、GSMA Intelligenceによると、2025年末時点でグローバルのeSIM対応デバイス出荷台数は累計10億台を超えており、旅行者のeSIM利用は急速に普及しています。






