海外ローミングってそんなに高いの?まず現実を知ろう
海外でスマホをそのまま使うと、大手キャリアのローミング料金は1日あたり980円〜2,980円が相場です。7日間の旅行なら最大で約2万円を超えることも珍しくありません。「気づいたら請求が5万円を超えていた」という話は今でも後を絶たず、総務省の調査では海外ローミングに関するトラブル相談が年間数百件規模で寄せられています(総務省 電気通信消費者相談センター)。
GSMAの2024年レポートによれば、世界のeSIM対応スマートフォンの出荷台数は2023年に全体の約50%を超え、2026年には7割近くに達すると予測されています。つまり、今や「eSIMが使えない端末を持っている人のほうが少数派」になりつつあるのです。
「ローミングを知らずに使ったら1週間で3万円超えた」——この一文が、多くの旅行者が節約術を検索するきっかけになっています。
この記事では、2026年最新の料金情報をもとに、海外旅行でスマホ代を節約する5つの具体的な方法を徹底解説します。どの方法があなたの旅行スタイルに合っているか、比較表も用意しましたので、ぜひ参考にしてください。
方法①:eSIMを使う(2026年最もコスパが高い選択肢)
eSIMは、物理的なSIMカードを入れ替えることなくスマートフォンに追加できるデジタルSIMです。QRコードをスキャンするだけで現地の通信回線に接続でき、到着直後から使えます。大手キャリアのローミングと比べると、同じ期間・データ量でも数千円単位の節約になることが多く、2026年現在もっとも費用対効果の高い方法のひとつです。
eSIMのメリットをまとめると
- 日本を出発する前に設定完了 — 空港でSIMを買う必要なし
- 日本の電話番号をそのまま維持 — デュアルSIM機能でLINEの着信も受けられる
- データ量を旅行期間に合わせて選べる — 3日間・7日間・30日間など
- 契約縛りなし・月額なし — 使いたいときだけ購入
eSIMの設定はどうやるの?
基本的な手順は「QRコードを受け取る→設定アプリで読み込む→現地でオン」の3ステップです。詳しい手順はeSIM設定ガイドで機種別に解説しています。iPhone 12以降、Galaxy S21以降、Pixel 6以降など、多くの主要機種がeSIMに対応しています。お使いのスマートフォンがeSIM対応かどうかはeSIM対応機種一覧で確認できます。
料金の目安(2026年7月時点)
旅行先によって異なりますが、人気の渡航先ではおよそ以下が目安です:
| 渡航先 | 期間 | データ量 | eSIM目安料金 | ドコモ海外定額(参考) |
|---|---|---|---|---|
| ハワイ(アメリカ) | 7日間 | 10GB | ¥1,500〜¥2,500 | 約¥6,860(980円×7日) |
| タイ | 7日間 | 10GB | ¥800〜¥1,500 | 約¥6,860 |
| 韓国 | 3日間 | 5GB | ¥400〜¥800 | 約¥2,940 |
| ヨーロッパ | 10日間 | 15GB | ¥2,000〜¥3,500 | 約¥9,800 |
※料金は2026年7月時点の参考値。変動する場合があります。
eSIMとローミングの詳しい比較はこちらでも確認できます。
方法②:ahamoの海外データ通信を活用する
ahamoは月額2,970円のプランに含まれる形で、海外82か国・地域で追加料金なしに20GBのデータ通信が使えます(2026年7月時点)。設定不要でそのまま使えるため、短期旅行や出張には非常に便利です。ただし、15日を超えると速度制限がかかる点と、20GBを超過した場合の扱いには注意が必要です。
ahamoの海外利用でよくある落とし穴
- 15日超過で速度制限 — 長期旅行では速度が大幅に低下する
- 20GB超過後は追加購入が必要 — 1GBあたり220円(税込)
- ahamo契約が前提 — 現在ドコモ・au・ソフトバンクを使っている人は乗り換えが必要
- 対象国外では別途ローミング料金 — 全世界対応ではない
ahamoとeSIMの使い分け
| 条件 | おすすめ |
|---|---|
| 旅行期間が14日以内 | ahamo(追加料金ゼロ) |
| 旅行期間が15日以上 | eSIM(長期プランが割安) |
| 動画・テザリングを多用 | eSIM(大容量プランを選べる) |
| すでにahamo契約あり | ahamo(最優先で活用) |
| ドコモ・au・SB契約のまま旅行 | eSIM or WiFiレンタル |
正直なところ、ahamoユーザーかつ14日以内の旅行なら、ahamoをそのまま使うのが最もシンプルです。ただし、それ以外の条件ではeSIMのほうがトータルコストを抑えやすいケースが多いです。
方法③:WiFiレンタルを借りる
WiFiレンタル(ポケットWiFi)は、空港や宅配で受け取るモバイルルーターを使って複数端末でネットに接続する方法です。1日あたり300〜1,500円程度が相場で、家族・グループ旅行では1台で複数人がシェアできるのが最大のメリットです。ただし、充電管理・返却手続き・バッテリー切れのリスクが伴います。
WiFiレンタルのメリット・デメリット
メリット
- 1台で家族・グループ全員が使える
- 端末の種類を問わない(ガラケーでもOK)
- 大容量プランが比較的安い
デメリット
- 端末を常に持ち歩く必要がある
- 充電を忘れると全員が通信不能に
- 受取・返却の手間がかかる(空港カウンターや郵送)
- 紛失・破損時の賠償リスク
どんな人に向いている?
eSIM非対応の古いスマートフォンを使っている方や、家族全員が同じWiFiを使いたい場合に向いています。一方、eSIM対応端末を持っているひとり旅・カップル旅行なら、WiFiレンタルよりeSIMのほうが手軽でコスパが良いケースがほとんどです。
方法④:フリーWiFiをうまく活用する(節約の裏技)
フリーWiFiは追加費用なしで使えるため、うまく活用すれば通信コストをさらに圧縮できます。ただし、セキュリティリスクがあるため、ネットバンキングやパスワード入力には使わないのが鉄則です。観光地・カフェ・ショッピングモールのWiFiを地図確認やSNS投稿に絞って使うのが賢い活用法です。
フリーWiFiを安全に使うコツ
- VPNアプリを入れておく — 通信を暗号化してセキュリティを強化
- 自動接続をオフにする — 知らないうちに怪しいWiFiに接続しないよう設定
- ネットバンキング・クレカ情報の入力は避ける
- オフラインマップをあらかじめダウンロードしておく — WiFiがなくてもGoogleマップが使える
フリーWiFiだけで旅行はできる?
結論から言うと、フリーWiFiだけで旅行を乗り切るのは現実的ではありません。移動中・観光中に通信できない時間が多すぎて、迷子になったり緊急時に連絡できなかったりするリスクがあります。フリーWiFiはあくまで「補助手段」として、eSIMやahamoと組み合わせて使うのがベストです。
方法⑤:渡航前のスマホ設定で「うっかり請求」を防ぐ
渡航前に正しい設定をしておくだけで、意図しないローミング料金の発生を防げます。特に「データローミングのオフ」と「自動アップデートの停止」は必須の設定です。これを怠ると、eSIMやahamoを使っていても日本のSIMが誤ってローミングに接続してしまうことがあります。
絶対にやっておくべき渡航前設定5つ
- データローミングをオフ(日本のSIMカードの設定)
- モバイルデータ通信をオフ(eSIM使用時は日本SIMのデータ通信を無効化)
- アプリの自動更新をWiFiのみに設定(バックグラウンドで大量通信を防ぐ)
- iCloudバックアップをWiFiのみに設定(iPhoneユーザー)
- メールの自動受信をオフまたは手動受信に変更
詳しいチェックリストは海外旅行前のスマホ設定完全チェックリストにまとめています。設定ミスによる高額請求の実例と対策は海外でiPhoneの設定を間違えて高額請求!回避する5つの必須設定も参考になります。
機内モードの賢い使い方
「機内モードにしてからeSIMだけオン」にする方法が、うっかりローミングを防ぐ最もシンプルな方法です。
- 機内モードをオン(全通信をオフ)
- WiFiをオン(必要な場合)
- eSIMのみデータ通信をオン
この手順なら、日本のSIMが誤ってローミングに接続するリスクをほぼゼロにできます。
5つの方法を徹底比較:どれがあなたに合っている?
5つの節約方法にはそれぞれ向き・不向きがあります。以下の比較表を参考に、自分の旅行スタイルに合った方法を選んでください。
| 方法 | 費用目安(7日間) | 手軽さ | 複数端末 | 長期旅行 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| eSIM | ¥800〜¥3,500 | ◎ | △(1台) | ◎ | ★★★★★ |
| ahamo海外通信 | 追加¥0(月額内) | ◎ | △(1台) | △(15日制限) | ★★★★☆ |
| WiFiレンタル | ¥2,100〜¥10,500 | △ | ◎ | ○ | ★★★☆☆ |
| フリーWiFi | 無料 | ◎ | ◎ | △ | ★★☆☆☆ |
| 設定で節約 | 無料 | ○ | ◎ | ◎ | ★★★★☆ |
| 大手キャリアローミング | ¥6,860〜¥20,860 | ◎ | △ | △ | ★★☆☆☆ |
※費用は2026年7月時点の参考値。旅行先・データ使用量によって変動します。
データ使用量の目安を知っておくと節約しやすい
どのプランを選ぶかは、旅行中にどれだけデータを使うかによって変わります。事前に自分のデータ使用パターンを把握しておくと、過不足なくプランを選べて無駄な出費を防げます。
用途別・1日あたりのデータ使用量目安
| 用途 | 1日の目安 |
|---|---|
| Googleマップ(ナビ) | 約200〜300MB |
| LINE・WhatsApp(テキスト中心) | 約50MB |
| Instagram(閲覧・投稿) | 約300〜500MB |
| YouTube(SD画質・30分) | 約300MB |
| Google翻訳・検索 | 約50〜100MB |
| 合計(一般的な旅行者) | 約500MB〜1.5GB/日 |
7日間旅行で動画をほとんど見ない一般的な旅行者なら、3〜5GBあれば十分なことが多いです。動画をよく見る方や、テザリングで複数端末を使う場合は10GB以上を選ぶと安心です。
データ使用量の詳しい計算方法はeSIMのデータ容量の選び方で解説しています。
eSIMはどんなスマートフォンで使えるの?
eSIMはiPhone XS以降(2018年以降のモデル)、Samsung Galaxy S21以降、Google Pixel 3以降など、2018年以降に発売された多くのスマートフォンで利用可能です。ただし、キャリアのSIMロックがかかっている端末や、一部のAndroid機種では対応していない場合もあるため、事前確認が必要です。
eSIMが使えない場合の対処法
- SIMロック解除 — 2021年10月以降に購入した端末は法令上ロック禁止のため基本不要。それ以前の端末はキャリアに解除を依頼
- WiFiレンタルに切り替える — eSIM非対応端末でも使える
- 物理SIMのローカルSIMを現地購入 — 空港や市内の通信会社ショップで購入可能
よくある質問(FAQ)
eSIMを使うと日本の電話番号は使えなくなりますか?
いいえ、使えなくなりません。eSIMはデュアルSIM機能を利用するため、日本のSIMカードをそのまま挿したまま、eSIMでデータ通信を行えます。日本への着信・LINEの通知も引き続き受け取れます。ただし、日本のSIMでの通話・SMSには国際通話料がかかる場合があるため、通話はLINEやWhatsAppなどのアプリを使うのがおすすめです。
ahamoを使っていれば海外でも追加料金はかかりませんか?
基本的には82か国・地域で20GBまで追加料金なしで使えます(2026年7月時点)。ただし、15日を超えると速度制限がかかり、20GBを超えると1GBあたり220円(税込)の追加料金が発生します。対象国以外への渡航や、長期滞在の場合はeSIMとの組み合わせを検討するとよいでしょう。
WiFiレンタルとeSIM、どちらが安いですか?
1〜2人の旅行であればeSIMのほうが安くなるケースがほとんどです。WiFiレンタルは1日300〜1,500円程度かかるため、7日間で最大1万円超になることもあります。一方、eSIMは同じ期間・データ量で¥800〜¥3,500程度が目安です。3人以上のグループ旅行では、WiFiレンタル1台を全員でシェアする方が割安になる場合もあります。
海外でeSIMを設定することはできますか?
eSIMの設定はWiFi環境が必要なため、基本的には日本にいる間(渡航前)に済ませておくことをおすすめします。ただし、海外のホテルやカフェのWiFiを使って設定することも技術的には可能です。空港到着後すぐにネットを使いたい場合は、必ず日本出発前に設定を完了させておきましょう。
データを使い切ったらどうなりますか?
プランによって異なりますが、多くのeSIMは「データ使い切り後は速度制限(低速)に切り替わる」か「通信が停止する」かのどちらかです。速度制限型であれば、LINEテキストやGoogle検索など軽い用途は引き続き使えます。追加データの購入が可能なプランもあるため、購入前に確認しておくと安心です。
渡航前にどの設定をしておけば高額請求を防げますか?
最低限「データローミングをオフ」にしておくことが最重要です。加えて、アプリの自動更新をWiFiのみに設定し、iCloudバックアップもWiFiのみに変更しておくと、バックグラウンドで大量のデータが消費されるリスクを防げます。eSIM使用時は「機内モードをオンにしてからeSIMのデータ通信だけをオンにする」手順が最も確実です。
eSIMはどこで購入できますか?
タビシムをはじめ、複数のオンラインサービスで購入できます。購入後はQRコードがメールで届くため、スマートフォンの設定アプリで読み込むだけで使えます。空港のカウンターや店舗に行く必要はなく、出発当日の朝でも購入・設定が完了します。日本語サポートや円決済が使えるサービスを選ぶと、設定でつまずいたときに安心です。
まとめ:あなたに合った節約方法を選ぼう
海外旅行でスマホ代を節約する方法は、大きく分けて5つあります。
- eSIM — コスパ最高、設定も簡単。eSIM対応端末を持っている方の第一候補
- ahamoの海外データ通信 — ahamo契約済みで14日以内の旅行なら追加費用ゼロ
- WiFiレンタル — グループ旅行やeSIM非対応端末に向いている
- フリーWiFi活用 — あくまで補助手段として、他の方法と組み合わせて
- 渡航前の設定 — どの方法を選ぶにも必須の「うっかり請求」防止策
2026年現在、eSIM対応スマートフォンを持っている日本人旅行者にとって、eSIMは最もバランスの取れた選択肢です。大手キャリアのローミングと比べると、同じ旅行期間で数千円〜1万円以上の節約になることも珍しくありません。
まずは自分のスマートフォンがeSIMに対応しているか確認して、次の海外旅行から賢くスマホ代を節約しましょう。eSIMについてもっと詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。






