ヨルダン旅行、スマホ通信はどうする?
ペトラ遺跡、ワディラムの砂漠、死海——ヨルダンは中東の中でも特に見どころが多い旅行先です。しかし観光スポットが広大な砂漠地帯に点在しているため、「現地でGoogleマップが使えなかった」「ガイドとの連絡が取れなかった」という声もよく聞きます。ヨルダン旅行において、スマホの通信環境をどう整えるかは、旅の快適さに直結する重要な問題です。
選択肢は大きく4つ:日本キャリアの海外ローミング、ahamoの海外データ通信、現地SIMカード購入、そしてeSIM。この記事では、2026年時点の最新情報をもとに、それぞれのコストと利便性を正直に比較します。
ヨルダンの通信事情:4G LTEはどこまで使える?
ヨルダンでは、主要な観光地では4G LTEが安定して使えます。アンマン市内、ペトラ(ワジ・ムーサー周辺)、アカバ、死海リゾートエリアではほぼ問題なくデータ通信が可能です。ただし、ワディラムの砂漠の奥地や、ヨルダン渓谷の一部では電波が弱くなることがあります。
ヨルダンの主要キャリアはZain Jordan、Orange Jordan、Umniah(ウムニア)の3社です。GSMAのデータによると、ヨルダンの4G人口カバレッジは2024年時点で約95%に達しており、都市部・観光地では実用上問題のないレベルです。
ヨルダンの電波状況まとめ
| エリア | 電波状況 | 備考 |
|---|---|---|
| アンマン市内 | ◎ 4G LTE安定 | 主要キャリア全社カバー |
| ペトラ遺跡周辺 | ○ 4G LTE概ね良好 | 遺跡内部は部分的に弱い |
| 死海リゾート | ○ 4G LTE良好 | ホテルエリアは安定 |
| ワディラム | △ 4G〜3G | 砂漠奥地は圏外の可能性 |
| アカバ | ◎ 4G LTE安定 | 紅海リゾートエリア |
| 王の道(ハイウェイ35号) | △ 3G〜4G | 区間によってムラあり |
ヨルダンでの通信手段を料金で比較すると?
ヨルダン旅行7日間を例に、主な通信手段の実コストを比較します。結論から言うと、eSIMが最もコスパに優れており、次いでahamoユーザーには海外データ通信、現地SIMは安いが手間がかかる、日本キャリアのローミングは割高、という順になります。
主要キャリアの海外ローミング(7日間試算)
ドコモ「海外1dayパケ」: 1日980円 × 7日 = 6,860円(対象国の場合。ヨルダンは対象外のため通常の従量制または別途パケットパックが必要)
実際のところ、ドコモ・au・ソフトバンクの定額海外ローミングは対象国が限定されており、ヨルダンが対象外の場合は従量制になることがあります。各キャリアの公式サイトで必ず確認してください。
ソフトバンク「海外パケットし放題」: 最大2,980円/日 × 7日 = 最大20,860円(上限あり、ヨルダン対象外の場合は従量制)
ahamoの海外データ通信
ahamoは月額2,970円のプランに含まれる20GBを海外でも追加料金なしで使えます(15日間まで)。ヨルダン旅行がahamoプランの月内に収まるなら、実質追加コスト0円というのは大きな魅力です。
ただし注意点があります:
- 15日を超える滞在では速度制限(128kbps)がかかる
- ahamoへの乗り換えが必要(電話番号が変わる場合も)
- 月20GBを国内でも使い切っていると、海外での残量がゼロになる
現地SIMカード
アンマンのクイーン・アリア国際空港やダウンタウンの携帯ショップで購入可能です。Zain JordanやOrange Jordanの観光客向けプリペイドSIMは、7日間・10GBで約JOD5〜8(約¥1,000〜1,600)と安価です。ただし、空港での購入にはパスポートの提示が必要で、ヨルダン国内法により外国人もSIM購入時に本人確認が求められます。
また、物理SIMを入れ替えると日本の電話番号が使えなくなるため、日本からの着信が必要な方には不向きです。
eSIM
日本出発前に購入・設定でき、到着直後から使えます。デュアルSIM対応スマートフォンなら、日本の電話番号を維持したままヨルダンのデータ通信eSIMを追加できます。タビシムのヨルダン向けeSIMはヨルダンのeSIMプラン一覧で確認できます。
通信手段の徹底比較表
| 手段 | 7日間コスト目安 | 日本番号 | 設定の手間 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| ドコモ海外ローミング | ¥6,860〜(対象国のみ) | ○ 維持 | 不要 | △ |
| ソフトバンク海外ローミング | 最大¥20,860 | ○ 維持 | 不要 | × |
| ahamo海外通信 | ¥0(月内20GB内) | ○ 維持 | 不要 | ◎(ahamo契約者のみ) |
| 現地SIM | ¥1,000〜1,600 | × 使えない | 購入・SIM交換 | ○ |
| eSIM(タビシム) | ¥900〜 | ○ 維持 | 事前設定のみ | ◎ |
| WiFiレンタル | ¥2,100〜10,500 | ○ 維持 | 受取・返却 | △ |
※2026年9月時点の料金目安。各社公式サイトで最新料金をご確認ください。
ヨルダン向けeSIMの選び方:何GBが必要?
ヨルダン旅行に必要なデータ量は、旅のスタイルによって大きく変わります。一般的な観光旅行(7日間)であれば、3〜5GBあれば十分です。Googleマップをオフラインマップと併用し、動画ストリーミングを控えれば、3GBでも快適に過ごせます。
海外旅行のデータ通信量の目安を参考にすると、1日の目安は以下のとおりです:
用途別データ消費量の目安(1日あたり)
| 用途 | データ消費量 |
|---|---|
| Googleマップ(ナビ含む) | 約150〜300MB |
| SNS(Instagram、X閲覧) | 約200〜400MB |
| LINEメッセージ・通話 | 約50〜150MB |
| Google翻訳(テキスト) | 約10〜30MB |
| YouTube(SD画質30分) | 約250MB |
| ホテル予約・検索 | 約50〜100MB |
ペトラやワディラムでは写真を大量に撮るため、クラウドへの自動アップロードをオフにするか、WiFi環境でまとめてアップすることをおすすめします。データ通信量の節約方法も合わせて参考にしてください。
ヨルダンでeSIMを設定する方法は?
eSIMの設定は、日本出発前に済ませておくのが鉄則です。現地でのWiFi環境を探す必要がなく、空港到着直後から使えます。設定はQRコードをスキャンするだけで、難しい操作は一切ありません。
詳しい手順はeSIM設定ガイド(iPhone・Android対応)にまとめていますが、ここでも主要な流れを説明します。
iPhoneでの設定手順
- タビシムでヨルダン向けeSIMを購入
- メールで届いたQRコードを開く(スクリーンショット推奨)
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」
- QRコードをスキャン
- プラン名を「ヨルダン」などわかりやすい名前に変更
- 「モバイルデータ通信」でeSIMを選択
注意点: QRコードのスキャン時はWiFi環境が必要です。また、iPhoneの場合はeSIMをスキャンした端末でしか使えないため、QRコードを他の端末で表示してスキャンしてください。
Androidでの設定手順(Galaxyの例)
- 「設定」→「接続」→「SIMカードマネージャー」
- 「モバイルプランを追加」→「QRコードをスキャン」
- タビシムから届いたQRコードをスキャン
- 「モバイルデータ」でeSIMを選択
Pixelの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加」の順です。
eSIM対応機種かどうかの確認方法
eSIMを使うには対応スマートフォンが必要です。iPhone XS以降(iPhone SE第2世代以降も含む)はほぼ対応しています。Androidは機種によって異なるため、eSIM対応機種一覧で事前に確認しておきましょう。
ヨルダン旅行中、eSIMを使う上での注意点は?
ヨルダンでeSIMを使う際に知っておきたい実用的な注意点があります。特に「データローミングのオン設定」と「APN設定」を忘れると、現地でつながらないトラブルになりやすいので注意してください。
よくあるトラブルと対処法
「現地でつながらない」 → 設定アプリで「データローミング」がオンになっているか確認。iPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」→eSIMのプラン→「データローミング」をオン。
「速度が遅い」 → ネットワーク選択が自動になっているか確認。手動で現地キャリアを選択している場合は「自動」に戻す。
「QRコードをなくした」 → タビシムのアカウントページから再発行可能。事前にスクリーンショットを撮っておくと安心です。
「データを使い切った」 → タビシムのアプリまたはウェブサイトから追加データを購入できます。現地でWiFiに接続した状態で操作してください。
ヨルダン旅行中のデータ節約テクニック
- Googleマップのオフラインマップをダウンロード: アンマン、ペトラ周辺のマップを事前にダウンロードしておくと、ナビ使用時のデータ消費を大幅に削減できます
- 写真の自動クラウド同期をオフに: iCloudやGoogleフォトの自動バックアップはWiFi限定に設定
- 動画はホテルのWiFiで: NetflixなどはホテルのWiFiを使い、外出中はオフラインコンテンツを活用
ヨルダン旅行でeSIMが特に役立つシーン
ヨルダン旅行は、観光地が広域に点在しているため、移動中のナビゲーションと情報収集にスマホが欠かせません。特に次のシーンでeSIMの恩恵を感じやすいです。
ペトラ遺跡での活用
ペトラ遺跡は世界遺産に登録された巨大な遺跡群で、主要な見どころを回るだけで半日〜1日かかります。入口から「宝物殿(アル・カズネ)」まで徒歩で約1.2km、奥の「修道院(アド・ディル)」まではさらに険しい道を登ります。事前にGoogleマップのオフラインエリアをダウンロードしておきつつ、eSIMでリアルタイムの混雑情報や閉館時間を確認できると安心です。
ワディラムでの砂漠ツアー
ワディラムでは、地元のベドウィンガイドと4WDや徒歩でツアーをするのが一般的です。砂漠の奥地では電波が弱くなりますが、ツアー会社や宿泊キャンプとの連絡はeSIMがあれば問題なくできます。緊急時の連絡手段としても重要です。
死海での滞在
死海沿いのリゾートホテルでは4G LTEが安定しています。浮遊体験の写真をInstagramにリアルタイム投稿したい方にも、eSIMがあれば快適です。
国境越え(イスラエル・エジプト方面)
ヨルダンからイスラエル(イスラエルのeSIM情報)やエジプト(エジプトのeSIM情報)への国境越えをする旅程の場合、国ごとにeSIMプランを購入するか、中東・北アフリカ対応のマルチカントリープランを検討するといいでしょう。タビシムでは中東・北アフリカ対応のeSIMプランも提供しています。
ヨルダンeSIMの最新料金相場(2026年)
2026年9月時点でのヨルダン向けeSIMの料金相場を整理します。旅行期間と使用データ量に合わせてプランを選びましょう。なお、各社の料金は変動することがあるため、購入前に公式サイトで最新情報を確認してください。
| プラン | 期間 | データ量 | 料金目安 |
|---|---|---|---|
| ライトプラン | 7日間 | 1GB | ¥600〜900 |
| スタンダードプラン | 7日間 | 3GB | ¥900〜1,400 |
| ヘビーユーザー向け | 7日間 | 5GB | ¥1,200〜1,800 |
| 長期滞在向け | 30日間 | 10GB | ¥2,500〜3,500 |
タビシムのヨルダン向けeSIMプランはこちらのページで最新料金を確認できます。
正直なところ、Airaloなど海外の競合サービスにも安いプランはあります。ただし、日本語サポートが必要な方、円決済で管理したい方、設定でわからないことがあったときに日本語で問い合わせたい方には、タビシムが使いやすいと思います。
eSIMを初めて使う方へ:基本的な仕組みを理解しよう
eSIMとは、スマートフォンに内蔵された電子SIMのことです。物理的なSIMカードを差し替えることなく、QRコードをスキャンするだけで通信プランを追加できます。eSIMとは何か?基本から解説では、仕組みや対応機種についてさらに詳しく説明しています。
eSIMの最大のメリットは、デュアルSIM対応です。日本の電話番号(物理SIM)を維持したまま、ヨルダンのデータ通信用eSIMを追加できるため、日本への電話着信を受けながら海外でデータ通信できます。
ヨルダン旅行の通信、こんな人にはeSIMがおすすめ
すべての旅行者にeSIMが最適というわけではありません。状況によってはahamoや現地SIMの方が合っている場合もあります。
eSIMがおすすめな人:
- どのキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天など)でも使える
- 日本の電話番号を維持したい
- 空港でSIMを買う時間を節約したい
- 日本語サポートが安心
- 複数国を周遊する予定がある(中東エリアのeSIMプランも選択肢)
ahamoが向いている人:
- すでにahamo契約済みで、旅行が15日以内
- 月内の残データが十分ある
- 追加コストをかけたくない
現地SIMが向いている人:
- 長期滞在(1ヶ月以上)
- 現地での音声通話も必要
- eSIM非対応の古い機種を使っている
FAQ
ヨルダンでeSIMは問題なく使えますか?
ヨルダンの主要観光地(アンマン、ペトラ、死海、アカバ)では4G LTEが安定しており、eSIMを問題なく使えます。ワディラムの砂漠奥地など一部エリアでは電波が弱くなることがありますが、事前にGoogleマップのオフラインマップをダウンロードしておくと安心です。
ヨルダン入国時にeSIMの設定は必要ですか?
日本出発前にeSIMを購入・設定し、「データローミング」をオンにしておけば、ヨルダン到着後に自動でネットワークに接続されます。現地での追加操作は基本的に不要です。ただし、機内モードを解除した後に接続されない場合は、設定アプリで「データローミング」がオンになっているか確認してください。
ヨルダンでeSIMを購入・設定できますか?
eSIMはQRコードをスキャンして設定するため、インターネット接続が必要です。現地到着後に購入・設定する場合は、空港や宿泊先のWiFiを利用してください。ただし、日本出発前に購入・設定しておく方が、到着直後からスムーズに使えるためおすすめです。
ヨルダンのeSIMはデータ専用ですか?通話もできますか?
タビシムのヨルダン向けeSIMはデータ専用プランです。音声通話やSMSには対応していません。ただし、LINEやWhatsAppなどのインターネット通話はデータ通信を使うため利用可能です。日本への電話は、日本の物理SIMを維持したままeSIMを追加(デュアルSIM)することで対応できます。
ヨルダンeSIMのデータを使い切ったらどうなりますか?
データを使い切ると通信が停止します(速度制限ではなく完全停止)。タビシムのアプリまたはウェブサイトから追加データを購入できますので、WiFi環境で操作してください。旅行前に消費データ量を見積もり、余裕のあるプランを選ぶことをおすすめします。
ヨルダン旅行にはどのくらいのデータ容量が必要ですか?
一般的な観光旅行(7日間)であれば3〜5GBが目安です。Googleマップ、SNS、LINEを普通に使うなら3GBで十分なことが多いですが、動画視聴や写真のクラウド同期を頻繁にする場合は5GB以上を選ぶと安心です。オフラインマップを事前にダウンロードしておくとデータ消費を大幅に抑えられます。
ヨルダンとイスラエルを周遊する場合、eSIMはどうすればいい?
ヨルダンとイスラエルを両方訪れる場合、それぞれの国向けeSIMを個別に購入するか、中東・北アフリカ対応のマルチカントリープランを利用する方法があります。タビシムでは複数国対応プランも提供しているので、旅程に合わせて選んでください。国境越えのタイミングでeSIMを切り替える操作も簡単です。
eSIM非対応のスマートフォンでもヨルダンで使える通信手段はありますか?
eSIM非対応の機種の場合、現地SIMカード(アンマン空港で購入可能)またはWiFiルーターのレンタルが選択肢になります。現地SIMはパスポート提示が必要ですが、コストパフォーマンスは良好です。自分のスマートフォンがeSIMに対応しているかどうかはeSIM対応機種一覧で確認できます。
まとめ:ヨルダン旅行の通信はeSIMが最適解
ヨルダン旅行において、eSIMは「コスト」「利便性」「安心感」のバランスが最も優れた通信手段です。日本キャリアの海外ローミングと比べると大幅にコストを抑えられ、現地SIMのように空港で並ぶ手間もありません。
ポイントをまとめると:
- 7日間の観光旅行なら3GBプラン(¥900〜)が目安
- 日本出発前にQRコードで設定完了、到着直後から使える
- デュアルSIMで日本の電話番号も維持できる
- ahamoユーザーは15日以内・月内残量があれば追加コスト不要
- ワディラムなど砂漠エリアはオフラインマップを事前にダウンロード
ヨルダンは初めての中東旅行先としても人気が高く、治安も比較的安定しています。ペトラ遺跡で迷子にならないよう、出発前にしっかり通信環境を整えて、存分に楽しんできてください。
タビシムのヨルダン向けeSIMプランはこちらから確認できます。eSIMが初めての方は初めてのeSIM完全ガイドも合わせてどうぞ。






