eSIMの設定を始める前に確認すること
設定作業そのものは簡単ですが、事前に3つのことを確認しておくと詰まらずに済みます。まず「SIMロック解除済みかどうか」、次に「機種がeSIM対応かどうか」、最後に「Wi-Fi環境があるかどうか」です。この3つが揃っていれば、あとは手順通りに進めるだけです。
SIMロックは解除されていますか?
2021年10月以降に購入した国内スマートフォンはSIMロックフリーが義務化されています(総務省の指針)。それ以前の機種でドコモ・au・ソフトバンクから購入した場合は、各キャリアのマイページまたは店頭でSIMロック解除の手続きが必要です。解除は通常無料で、オンラインなら即日完了します。
機種がeSIM対応かどうかの確認方法
eSIM対応機種の一覧(2026年版)で詳しく解説していますが、簡単な確認方法としてはiPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」→「利用可能なSIM」に表示があるかどうか、Androidなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」に「SIMを追加」ボタンがあるかどうかで判断できます。
tabisim.jpのeSIM対応機種ページでも最新の対応機種リストを確認できます。
Wi-Fi接続が必須
eSIMのダウンロードにはインターネット接続が必要です。自宅のWi-Fiで設定するのが最もスムーズです。空港のWi-Fiでも可能ですが、接続が不安定な場合があるため、渡航前日までに済ませておくことをおすすめします。
iPhoneでのeSIM設定手順はどうやるの?
iPhoneでのeSIM設定は「設定アプリ」から行います。QRコードを読み取る方法が最も簡単で、iPhone XS以降のほぼすべての機種に対応しています。iOS 17以降では手順がさらに簡略化されており、QRコードをカメラで読み取ると自動的に設定画面が開くようになっています。
ステップ1:設定アプリを開く
「設定」→「モバイル通信」の順にタップします。画面上部に現在の物理SIMの情報が表示されています。
ステップ2:eSIMを追加する
「eSIMを追加」または「モバイル通信プランを追加」をタップします(iOSのバージョンによって表示が異なります)。
ステップ3:QRコードを読み取る
「QRコードを使用」を選択し、カメラでeSIMプロバイダーから届いたQRコードを読み取ります。タビシムの場合、購入完了メールにQRコードが添付されています。
ステップ4:確認してアクティベート
「モバイル通信プランを追加」の確認画面が表示されたら「続ける」をタップ。数秒待つとeSIMのダウンロードが完了します。
ステップ5:ラベルと優先順位を設定する
eSIMに名前をつける画面が表示されます(例:「海外データ用」)。次に「デフォルトの回線」と「iMessageとFaceTime」の設定が求められます。データ通信にeSIMを使い、通話・SMSは日本の物理SIMを使う設定にするのがおすすめです。
| 設定項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| デフォルト回線(通話・SMS) | 日本の物理SIM(ドコモ/au/ソフトバンク等) |
| デフォルト回線(データ通信) | eSIM(海外用) |
| iMessage/FaceTime | 日本の物理SIM |
| Wi-Fiなしのデータ通信 | eSIM(海外用) |
ステップ6:現地でeSIMをオンにする
現地到着後、機内モードをオフにするとeSIMが自動的にアクティベートされます。「設定」→「モバイル通信」でeSIMの回線がオンになっていることを確認してください。
AndroidでのeSIM設定手順はどうやるの?
Androidの設定手順はメーカーによって画面の表示が異なりますが、基本的な流れはiPhoneと同じです。Samsung Galaxy、Google Pixel、AQUOS、Xperiaなど主要機種すべてでQRコード方式が使えます。Android 12以降では設定UIが統一されつつあり、より直感的に操作できるようになっています。
Google Pixel の場合
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」を開く
- 「SIMを追加」(+マーク)をタップ
- 「代わりにSIMカードをダウンロードしますか?」→「次へ」
- QRコードをカメラで読み取る
- 「アクティベート」をタップして完了
Samsung Galaxy の場合
- 「設定」→「接続」→「SIMカードマネージャー」を開く
- 「モバイルプランを追加」をタップ
- 「QRコードのスキャン」を選択
- QRコードを読み取り、「確認」→「完了」
AQUOS・Xperia(ソニー)の場合
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」を開く
- 「SIMを追加」をタップ
- QRコードを読み取り、指示に従って進める
Androidでのデータ通信設定
eSIM追加後、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」で、データ通信に使うSIMをeSIMに切り替えます。通話・SMSは引き続き日本の物理SIMを使うよう設定しておきましょう。
iPhoneとAndroidの設定手順を比較すると?
どちらの機種でも基本的な手順は同じですが、細かい部分で違いがあります。以下の表で主な違いを整理しました。
| 比較項目 | iPhone(iOS 17以降) | Android(Android 12以降) |
|---|---|---|
| 設定メニューの場所 | 設定→モバイル通信 | 設定→ネットワーク→SIM |
| QRコード読み取り | カメラアプリでも可 | 設定内カメラで読み取り |
| eSIM削除の手順 | 設定→モバイル通信→プランを削除 | 設定→SIM→eSIMを削除 |
| 複数eSIM対応 | iPhone 13以降で最大8枚保存 | 機種により異なる(2〜4枚が多い) |
| 同時使用可能なeSIM数 | 2枚(デュアルSIM) | 2枚(機種により異なる) |
| 設定の直感性 | ◎(手順が明確) | ○(メーカーにより差あり) |
eSIMが「圏外」になるときの対処法は?
eSIMのアクティベート後に圏外が続く場合、いくつかの原因が考えられます。最もよくあるのは「ローミングがオフになっている」ケースです。iPhoneなら「設定」→「モバイル通信」→eSIMの回線名をタップ→「データローミング」をオンにしてください。Androidも同様に、該当のSIM設定内でローミングをオンにします。
よくあるトラブルと解決策
ケース1:QRコードが読み取れない
- 画面の明るさを最大にする
- QRコードを印刷して読み取る(スクリーンショットではなく)
- 別のデバイスにQRコードを表示させてカメラで読む
ケース2:「このQRコードは無効です」と表示される
- QRコードは通常1回しか使えません。すでに使用済みの場合はプロバイダーに再発行を依頼してください
- タビシムの場合、日本語サポートに連絡すれば迅速に対応してもらえます
ケース3:eSIMをダウンロードできない
- Wi-Fi接続を確認する
- 機内モードをオン→オフで再接続する
- 端末を再起動してから再試行する
ケース4:現地でデータ通信ができない
- 「設定」でeSIMがオンになっているか確認
- データ通信の優先SIMがeSIMになっているか確認
- データローミングがオンになっているか確認
- APNの手動設定が必要なプロバイダーもあります(タビシムは不要)
eSIM設定前に知っておきたい:キャリアローミングとの費用比較
設定の話に入る前に、そもそもeSIMを使う理由を数字で確認しておきましょう。日本の主要キャリアの海外ローミング料金と比較すると、eSIMのコストメリットは明確です。
| 方法 | 料金の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| ドコモ 海外パケットパック | 980円〜/24時間(対象国限定) | 7日で約6,860円 |
| au 世界データ定額 | 980円〜/24時間(対象国限定) | 7日で約6,860円 |
| ソフトバンク 海外パケットし放題 | 最大2,980円/日 | 7日で最大20,860円 |
| ahamo 海外データ | 月額料金内で20GB(15日間) | 15日超・ahamo契約者のみ |
| タビシム eSIM | プランにより異なる | 渡航先・日数で選択可 |
ahamoについての補足:ahamoは追加料金なしで海外20GBが使えるため、短期旅行には非常に魅力的です。ただし、15日を超える旅行では速度制限がかかり、ahamo以外のキャリアを使っている方には選択肢になりません。長期旅行や、ドコモ・au・ソフトバンクをメインに使っている方はeSIMの方がトータルで安くなるケースが多いです。
eSIMとキャリアローミングの詳しい比較はこちらで確認できます。
eSIMを複数の国で使うときの設定はどうすればいい?
ヨーロッパ周遊やアジア複数国を旅する場合、「国ごとにeSIMを切り替える」か「マルチリージョン対応のeSIMを使う」かの2択になります。ヨーロッパ周遊旅行のeSIM完全ガイドでも解説していますが、複数国を移動する旅行ではリージョン対応プランの方が管理が楽です。
複数eSIMの管理方法(iPhone)
iPhoneはeSIMを最大8枚保存できますが、同時に使えるのは2枚まで(物理SIM1枚+eSIM1枚、またはeSIM2枚)です。複数のeSIMを保存しておき、渡航先に合わせて切り替える使い方が便利です。
切り替え手順:「設定」→「モバイル通信」→使いたいeSIMをタップ→「このプランをオンにする」
複数eSIMの管理方法(Android)
AndroidもiPhoneと同様に複数のeSIMを保存・切り替えできます。「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」から管理できます。
アジア周遊旅行でのeSIM使い分け戦略も参考にしてみてください。
eSIMを削除・再インストールするにはどうすればいい?
eSIMは端末に保存されたデジタルデータのため、物理SIMと違って「紛失」の心配はありません。ただし、一度削除すると同じQRコードでは再インストールできないプロバイダーがほとんどです。削除前に必ずプロバイダーに確認してください。
iPhoneでのeSIM削除手順
- 「設定」→「モバイル通信」を開く
- 削除したいeSIMのプランをタップ
- 「このプランを削除」をタップ
- 確認画面で「プランを削除」
Androidでのe SIM削除手順
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」を開く
- 削除したいeSIMをタップ
- 「削除」または「eSIMを削除」をタップ
eSIMとは何か、なぜ海外旅行に便利なのか?
eSIMの基本的な仕組みについては別記事で詳しく解説していますが、簡単に言えばeSIMは端末に内蔵されたSIMチップに通信プロファイルをダウンロードして使う仕組みです。物理SIMの入れ替えが不要で、スマートフォンのデュアルSIM機能を活かして日本の番号を維持しながら海外データ通信を使えるのが最大のメリットです。
GSMAの調査によると、2025年末時点でグローバルのeSIM対応デバイス出荷数は累計10億台を超えており(GSMA Intelligence)、スマートフォンの標準機能として急速に普及しています。また、iPhone 15以降の米国版モデルはeSIMのみ(物理SIMスロットなし)で販売されており、eSIMへの移行は世界的なトレンドとなっています。
日本では2026年時点で販売されるスマートフォンの大多数がeSIM対応済みで、総務省の調査でもeSIMの認知度・利用率は年々上昇しています。
データ容量はどのくらい必要?プランの選び方
設定が完了したら、次はどのプランを選ぶかです。eSIMのデータ容量の選び方で詳しく解説していますが、旅行スタイル別の目安を以下にまとめました。
| 旅行スタイル | 1日の目安 | 7日間の目安 | おすすめ容量 |
|---|---|---|---|
| マップ・SNS軽め | 300〜500MB | 2〜3.5GB | 3GB |
| 動画・SNS普通 | 500MB〜1GB | 3.5〜7GB | 5〜7GB |
| テザリング・動画多め | 1〜2GB | 7〜14GB | 10GB以上 |
| 出張・リモートワーク | 2GB以上 | 14GB以上 | 20GB以上 |
データを使い切った後はプランによって「速度制限」か「通信停止」のどちらかになります。タビシムでは使い切り後の追加購入にも対応しているため、旅行中に足りなくなっても安心です。
FAQ
eSIMの設定はどのくらい時間がかかりますか?
QRコードを読み取ってからeSIMのダウンロードが完了するまで、通常1〜3分で終わります。Wi-Fi環境が安定していれば、設定全体(確認・ラベル設定含む)でも5分以内に完了します。事前に自宅のWi-Fiで設定しておくのが最もスムーズです。
eSIM設定後に日本の電話番号は使えますか?
はい、使えます。eSIMはデータ通信専用のプロファイルを追加するだけなので、物理SIMに紐づいた日本の電話番号はそのまま維持されます。デュアルSIM設定で「通話・SMS:物理SIM」「データ通信:eSIM」と設定すれば、日本への着信も受けられます。
iPhoneとAndroid、どちらがeSIMの設定が簡単ですか?
どちらも同程度の簡単さですが、iPhoneはiOSのバージョンが統一されているため手順が一定で迷いにくいです。Androidはメーカーによって設定画面の表示が異なるため、初めての方はPixelかSamsungの公式サポートページを参考にすると確実です。
eSIMを削除したら再度使えますか?
多くのプロバイダーでは、一度削除したeSIMのQRコードは再利用できません。削除前にプロバイダーに確認することをおすすめします。タビシムの場合は日本語サポートに問い合わせることで対応方法を確認できます。
データローミングをオンにしないと使えないのはなぜですか?
eSIMは海外の通信ネットワークに接続するため、技術的には「ローミング」扱いになります。日本のキャリアによる高額なローミング料金とは別の仕組みですが、設定上はローミングをオンにする必要があります。eSIM専用のデータ通信費はeSIMプランの料金内に含まれており、追加請求はありません。
機内モード中にeSIMを設定できますか?
機内モード中はWi-Fiを個別にオンにすることでeSIMのダウンロードは可能です。ただし、アクティベーション(実際の回線接続)は機内モードをオフにしてから行う必要があります。フライト前にWi-Fiでダウンロードだけ済ませておき、現地到着後に機内モードをオフにする流れがスムーズです。
eSIM対応かどうか確認する一番簡単な方法は?
iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」→「利用可能なSIM」に表示があればeSIM対応です。Androidなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」に「SIMを追加」ボタンがあるかどうかで確認できます。機種名で検索するよりも、実際に設定画面を確認するのが最も確実です。
海外でeSIMを設定することはできますか?
技術的には可能ですが、Wi-Fi環境が必要なため空港や宿泊先のWi-Fiを使うことになります。通信が不安定な場合や、到着直後にすぐネットを使いたい場合を考えると、渡航前に日本で設定しておく方が確実です。タビシムのeSIMは購入後すぐにQRコードが届くため、出発前日に設定を済ませておくことをおすすめします。
まとめ:eSIM設定は一度やれば簡単
最初は少し戸惑うかもしれませんが、eSIMの設定は慣れてしまえば物理SIMを入れ替えるよりずっと手軽です。渡航前日にWi-Fiのある環境で設定を済ませておけば、空港でSIMカードを探す必要もなく、現地到着直後からGoogleマップもLINEも使えます。
設定の流れをおさらいすると:
- SIMロック解除を確認する
- eSIM対応機種かどうか確認する
- Wi-Fi環境でQRコードを読み取る
- データ通信の優先SIMをeSIMに設定する
- データローミングをオンにする
- 現地到着後、機内モードをオフにして接続確認
海外旅行でeSIMを初めて使う完全ガイドも合わせて読んでおくと、購入からプランの選び方まで一通りの流れを把握できます。次の旅行から、空港でSIMカードを探す手間はなくなります。






