データローミングをオンにすると実際にいくらかかる?
海外でスマホのデータローミングをオンにすると、キャリアの海外パケット通信料が発生します。「うっかりオンにしてしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
実際の料金を見てみましょう:
| キャリア | 基本料金 | 上限料金 | 対象国・地域 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | 24.4円/KB | 2,980円/日 | 世界対応 |
| au | 24.4円/KB | 2,980円/日 | 世界対応 |
| ソフトバンク | 51.2円/KB | 2,980円/日 | 世界対応 |
1日2,980円という上限があるとはいえ、7日間の海外旅行で約21,000円の追加料金が発生します。しかも、これは「海外パケットし放題」などの定額サービスに自動加入した場合の料金です。
設定ミスで発生する高額請求の実例
定額サービスに加入せずにデータローミングをオンにしてしまうと、さらに深刻な事態になります:
- メール受信だけで数万円: 添付ファイル付きのメールを受信しただけで10万円超の請求
- アプリの自動更新: バックグラウンドでのアプリ更新により50万円の請求
- 動画視聴: YouTubeを30分視聴して15万円の請求
これらは実際に報告されている事例です。データローミングをオンにする際は、必ずキャリアの定額サービスへの加入が必須になります。
各キャリアの海外データ通信料金を徹底比較
ドコモの海外データ通信
世界そのままギガ(事前申込み必要):
- 1時間: 200円
- 24時間: 980円
- 3日間: 2,480円
- 5日間: 3,980円
- 7日間: 5,280円
パケットパック海外オプション:
- 24時間: 980円~1,280円(地域により異なる)
- 事前申込み不要だが、対象国が限定的
auの海外データ通信
世界データ定額(事前申込み必要):
- 24時間: 490円~1,690円(地域により異なる)
- 利用開始は現地でSMSまたはアプリから
ソフトバンクの海外データ通信
海外パケットし放題:
- 24時間: 0円~2,980円(使用量により段階制)
- 25MB未満: 0円~1,980円
- 25MB以上: 2,980円(定額)
アメリカ放題(一部プラン限定):
- アメリカ・ハワイで追加料金なし
- 対象プランのみ利用可能
ahamoユーザーは要注意
ahamoユーザーなら、追加料金なしで海外20GBまで利用可能です。ただし、以下の制限があります:
- 15日間の利用制限: 15日を超えると速度制限
- 月20GBの制限: 国内利用分と合算
- 対象国のみ: 82の国と地域に限定
長期旅行や対象外の国では、別の手段が必要になります。
高額請求を防ぐ5つの設定方法
1. データローミングを完全にオフにする
iPhoneの場合:
- 「設定」→「モバイル通信」
- 「通信のオプション」
- 「データローミング」をオフ
Androidの場合:
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」
- 「モバイルネットワーク」
- 「データローミング」をオフ
2. 機内モードを活用する
完全にモバイル通信を遮断したい場合は機内モードが確実です。WiFi接続は機内モードでも利用できるため、ホテルや空港のWiFiは問題なく使えます。
3. アプリの自動更新を無効化
iPhone:
- 「設定」→「App Store」→「Appのアップデート」をオフ
Android:
- Google Playストア→「設定」→「アプリの自動更新」→「WiFi経由のみ」
4. バックグラウンドアプリの通信を制限
iPhone:
- 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」をオフ
Android:
- 「設定」→「アプリ」→個別アプリの「モバイルデータ」をオフ
5. 位置情報サービスを制限
GPSは通信を使わないものの、地図アプリなどが位置情報と連動してデータ通信を行う場合があります。必要最小限のアプリのみ位置情報を許可しましょう。
eSIMという新しい選択肢のメリット
最近注目されているのがeSIMを使った海外データ通信です。eSIMとは、物理的なSIMカードを入れ替えることなく、QRコードで簡単にデータプランを追加できる技術です。
eSIMの主なメリット
- 日本の電話番号をそのまま維持: LINEや電話の着信を受けられる
- キャリアローミングより安価: 7日間で¥1,000~¥3,000程度
- 即座に利用開始: 空港でSIMカード購入の行列に並ばなくてOK
- デュアルSIM対応: 日本の回線とeSIMを同時利用
eSIM対応機種の確認
eSIM対応機種は年々増えていますが、主要な対応機種は以下の通りです:
- iPhone XS以降の全モデル
- Google Pixel 3以降
- Samsung Galaxy S20以降
- その他Android機種(要確認)
実際の料金比較例
韓国7日間の場合:
- ドコモ世界そのままギガ: ¥5,280
- au世界データ定額: 約¥3,430(¥490×7日)
- 韓国eSIM: ¥1,200~¥2,500
- WiFiレンタル: ¥2,100~¥7,000(¥300~¥1,000/日)
アメリカ7日間の場合:
- ドコモ世界そのままギガ: ¥5,280
- ソフトバンク海外パケットし放題: ¥20,860(¥2,980×7日)
- アメリカeSIM: ¥1,500~¥4,000
- ahamoユーザー: 無料(20GBまで、15日間制限あり)
WiFiレンタルとの比較
海外WiFiレンタルも選択肢の一つですが、以下の点で注意が必要です:
WiFiレンタルのメリット
- 複数人でシェア可能
- 設定が簡単
- 大容量プランあり
WiFiレンタルのデメリット
- バッテリー管理が必要: 1日持たない場合も
- 荷物が増える: 本体・充電器・ケーブル
- 受取・返却の手間: 空港カウンターや宅配
- 紛失・破損リスク: 弁償費用¥40,000程度
- 通信制限: 1日数GBで速度制限の場合も
旅行前に確認すべきチェックリスト
海外旅行前に以下の項目を確認しましょう:
出発前の準備
- データローミング設定の確認
- キャリアの海外定額サービス申込み(利用する場合)
- eSIMの事前購入と設定(eSIM設定ガイド参照)
- アプリの自動更新設定確認
- 緊急時の連絡手段確保
現地到着後
- WiFi接続の確認
- データ使用量の定期チェック
- 通信速度・品質の確認
- 緊急時の連絡先確認
まとめ:安心して海外旅行を楽しむために
データローミングをオンにすると、最低でも1日¥980~¥2,980の料金が発生します。設定ミスがあれば数十万円の高額請求も現実的なリスクです。
安全で経済的な選択肢として、以下をおすすめします:
- 短期旅行: ahamoユーザーは無料枠活用、その他はeSIM
- 長期旅行・出張: eSIMまたは現地SIM
- グループ旅行: WiFiレンタルとeSIMの併用
- 高額請求が心配: 完全にデータローミングオフ+WiFiのみ
技術の進歩により、海外でのインターネット利用はますます便利で安価になっています。正しい知識と準備で、通信費を気にすることなく海外旅行を満喫しましょう。






